■塩ecoレンジャー参上 学校給食の塩eco大作戦に密着
おいしく塩eco大作戦とは、市民の健康を市をあげて守るプロジェクトです。特に子どもの頃からの薄味の定着を図るため、学校を舞台にした取組について紹介します。
●塩ecoレンジャーとは
東松島市民の健康を守り、病気を予防するために、日々減塩を進めているヒーロー。技をマスターして、君も塩ecoレンジャーの一員になろう!イートくんチャンネルを見てね!(byイート)
◆(株)オイタミート(大塩) プロの技で健康エール
厳選した食肉を自社で加工し、誰もが安心して食べられる健康的なおいしさの商品の製造をモットーに掲げ、「東松島ハム」ブランドを筆頭に高い人気を持つ(株)オイタミート(及田賢(おいたけんじ)治会長)。牛タンを除いた商品は、宮城、岩手、山形から豚を集め、高度な衛生管理のもと製造。肉本来の美味しさを感じられるとして、県内外で高い人気を呼んでいます。
学校給食の納入業者でもある同社では、既存商品の減塩化に向けた研究を進めています。佐々木敏典(ささきとしのり)技術部長は、「健康志向が広まり、血圧が高いと悩まれている人も多いと感じています。オイタミートとして、スパイスなどの配合を分析し、さらに塩分そのものも減らす取組として、塩化ナトリウムを独自の塩味を感じられるように変え、塩分を抑えながらも塩味はそのままを実現しています」と企業努力を明かしてくれました。
この技術を使うことで、150種類近いハムやソーセージでも塩分を抑えることができるそうです。塩分を抑えた牛タンつくねは、昨年度の学校給食で提供され、子どもたちに大人気でした。
本市が進める減塩推進の取組に呼応する形で今回の商品研究をスタートしていただいており、及田会長は「本物志向の味を食べていただくなかで、健康にも貢献できれば」と今後も研究を継続していく方針を示していました。
◆赤井南小学校放送委員会 校内放送で健康エール
赤井南小学校の放送委員会では、給食時間に校内放送で食や栄養などに関する〝給食一口メモ〟の紹介を行っています。毎月1回塩分控えめの給食が提供される「塩ecoの日」には、減塩に関する情報を発信し、健康な食生活の実践を推進しています。
▽村上大稀(むらかみだいき)委員長
塩ecoの日には、咀嚼(そしゃく)の大切さ、食材に含まれる栄養素や歴史など給食センターから発信される情報を紹介しています。例えば麻婆豆腐は、カラダを作るタンパク質が多く、消化も良いそうです。何事も摂りすぎるのは良くないので、自分も含めてしっかり気を付けられるよう、これからも一口メモの内容をみんなにわかりやすく伝えることを心掛けたいです。
▽菊地莉央(きくちりお)副委員長
私は家で毎日料理のお手伝いをしています。卵焼きを作る際、甘い方がおいしいと言われますが、入れすぎると健康に悪いので気を付けるようにしています。塩分が強い料理が苦手で、学校の給食の味付けがちょうど良いです。一方で、健康に良いといわれる食べ物があまり好きではなく、普段運動する機会も少なかったので、積極的にカラダを動かすように心掛けたいです。
▽給食主任 石垣彩(いしがきあや)教諭
赤井南小では、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みで、生産者への感謝を忘れず残食を減らそうと取り組んでいます。子どもたちは献立を見て、「塩eco」とは何かと興味を持ち、校長先生は毎日当日の献立を書いて掲示しています。今後も給食が楽しみという気持ちを育て、残食率を減らすなど前向きに食べられるようにしたいです。
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