■松島基地救難隊も吊り上げ救助訓練
市は6月16日、大津波警報発表を想定し、市内全域を会場とした総合防災訓練を行いました。職員参集や災害対策本部運営、防災備蓄品の活用など有事の対応を住民らも実践で確認。今年も地域限定で高台までの車避難を実施し、避難経路の移動を体験し、所要時間や課題の検証に役立てました。
宮城県沖を震源とするマグニチュード8・0(震度6強)の揺れを観測し、その後太平洋沿岸に大津波警報が発表され、津波が襲来という想定で実施。市役所では災害対策本部を設置し、「車イスの人が避難してきた。福祉避難所の開設は可能か」「定川の堤防で大きな亀裂が見つかった」など、さまざまな状況を想定して対応を協議しました。各自主防災組織では、炊き出しや備蓄品の配布、段ボールベッドの展示、マンホールトイレ設営訓練などで有事に備えたほか、赤井と大曲地区、関の内西地域では、自動車での高台避難も体験しました。
避難訓練後、航空自衛隊松島基地の松島救難隊ヘリコプターが吊(つ)り上げ救助も公開。今後、津波避難タワーの整備や県道大塩小野停車場線の拡幅、北に向かう避難道路の整備を年次計画で進めて行くため、随時課題を検証しながら訓練を繰り返し、防災意識の向上を図っていきます。
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