■外遊び、手伝い、学習強化
赤井南小学校(全校児童280人)は、「自ら学び、共に、豊かに生きようとする子どもの育成」を教育目標に掲げ、指導にあたっています。校内研究は算数とし、教員間の研究を重ねながら学力向上に向けて取り組んでいます。
本校は今年創立37年。これにちなみ、「プロジェクト37」と題して「外遊び+15分、お手伝い+2分、家庭学習+20分」に取り組んでいます。この37分を生み出しているのがデジタルメディアコントロールチャレンジ(通称でめこん)です。これまでデジタルメディアに費やしていた時間を有効に活用し、生活を整えていくのが狙いです。
この外遊び15分については、業間や昼食後に子どもたちが校庭を走り回っており、ドッジボールやサッカー、縄とび、遊具遊びを幅広い学年が一緒に楽しんでいて、先生もその輪に加わっています。
勉強も外遊びも全力で取り組む子どもたちは、学校給食をもりもりと食べており、残食率の低さは管内随一となっています。地域の協力を得て農作業体験の機会をいただいていることが、生産者に感謝しながらおいしく残さず食べることにつながっており、SDGs(持続可能な開発目標)やフードロス対策にもなっています。
村岡校長は、「赤井南小は地域の協力も手厚く、日本の教育があるべき理想的な環境だと思います。明るく優しい子どもたちは人を喜ばせるのが大好き。行事などで自ら役割を買って出る自主性もあります。こうした良いところをしっかりと伸ばしていけるよう支えていきたいと思います」と話していました。
村岡太(むらおかふとし)校長
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