(221) 砂山(すなやま)遺跡
砂山遺跡は、鶯沢南郷地区にある縄文時代と弥生時代の遺跡です。旧細倉鉱山の東側にある標高100メートル前後の丘陵上に位置し、面積は3千平方メートルほどです。遺跡のほとんどが会社の敷地内で、原野、山林、宅地になっています。
昭和28年に東北大学教養部による試掘が行われ、土器や石器などの遺物が採集されています。また、平成20年に会社の私道建設に伴い確認調査が行われ、遺物包含層が確認されました。
遺跡の具体的な性格は明らかになっていませんが、宅地付近などの地面が掘り返された部分からは、多数の遺物が採集されています。
採集された土器は、縄文時代前期(約5000~6000年前)、中期(約4000~5000年前)、弥生時代後期(約1700~2000年前)のものがあるといわれていて、土器のほとんどは縄文時代中期のものとみられています。
また、石器も縄文時代中期とみられる石鏃(せきぞく)や石斧(せきふ)などが採集されています。市内に残っている資料としては、縄文時代中期のものとみられる土器や石器を、一迫埋蔵文化財センターに収蔵している他、石器の一部は、鶯沢公民館で展示しています。
問合せ:教育部文化財保護課
【電話】42-3515
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