「誰も自殺に追い込まれることのない栗原の実現」を基本理念に掲げ「第2期栗原市いのちを守る総合対策計画」を策定しました。
■市の自殺の現状
市では、人口10万人当たりの自殺者数の割合である自殺死亡率が、全国や宮城県よりも高くなっています。また、男性が約6割で、年代別では60歳代以上の高齢者が約6割を占めています。自殺の原因や動機の多くは、家庭問題や健康問題です。
■計画の数値目標
これまでの計画の目標を継続し、平成27年の自殺死亡率22.3を、令和10年度までに約30パーセント減少させ15.6を目指します。
■基本方針
自殺は、さまざまな要因が複雑に関係しているため保健、医療、福祉、教育などの広範囲にわたる取り組みを自殺対策と捉え、生きるための包括的支援として、各分野の関係者や組織が連携した取り組みをします。
■基本施策
地域で対策を進める上で基盤になる取り組みです。
(1)地域における幅広いネットワークの強化
市民、市、関係機関や民間団体、企業、学校などが連携し、総合的に推進します。
(2)地域ぐるみで市民一人一人の気づきと見守りを促す
早期の相談啓発や、相談窓口の周知を広く行うと共に、心の健康づくりや市の自殺対策の取り組みに関する情報発信を行います。
(3)自殺対策を支える人材の育成と資質の向上
地域の支え手となる市民を増やし、自殺対策に直接的に関わる支援者に、研修などをします。
(4)心の健康づくりの推進
健康づくり事業と連動して、心の健康づくりを推進します。
(5)社会全体の自殺リスクを低下させる
「生きることの阻害要因」を減らし、「生きることの促進要因」を増やす取り組みを、各分野と連携して行います。
■重点施策
地域の優先的な課題に対する取り組みです。
(1)高齢者の自殺対策の推進
(2)経済的・生活困窮問題と自殺対策の連動性の向上
(3)働き世代の自殺対策推進
(4)子ども、若者世代の自殺対策の推進
(5)女性の自殺対策の推進
生きる支援の関連施策 市内で実施しているさまざまな事業を、「生きることの包括的支援」として自殺対策と連携して推進し「誰も自殺に追い込まれることのない栗原」を目指します。
※詳しくは、市ウェブサイトを確認してください。
問合せ:市民生活部健康推進課
【電話】22-0370
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