65歳以上の高齢者が、人口の約3人に1人を占める栗原市。年齢を重ねても住み慣れた地域で暮らし続けるためには、人とのつながりが重要な役割を果たします。
今月は「社会参加」を通じた介護予防について、一緒に考えてみませんか。
■社会参加の介護予防効果
テレビなどで見聞きする「健康寿命」という言葉。これは、健康上の問題から日常生活で制限を受けずに暮らせる期間のことです。人生100年時代といわれる今、いつまでもはつらつと、地域で暮らし続けるためには、この健康寿命の長さが重要です。
健康寿命を延ばすために大きな役割を果たすのが、社会参加を通じたフレイル予防です。フレイルとは、健康と要介護の間の健康状態をいい、フレイルにいち早く気づき、行動することで健康な状態に戻ることができます。また、フレイルに関する調査では、定期的な運動のみよりも、お茶っこ会や趣味の活動といった社会参加を通じて人とのつながりを持つ方が、予防効果が高いことが分かっています。
各市町村には、高齢者の生活支援の体制整備や、介護予防の促進に向けて「生活支援コーディネーター」が配置されています。生活支援コーディネーターは住民や地域の力を生かしながら、高齢者が自分らしく活動できる社会参加の場につなぐなど、介護予防の第一歩をサポートします。
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