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【特集】地産地消のすすめ(1)

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宮城県登米市

■地産地消を考える
私たちが住む登米市では、米をはじめ、野菜、果物、畜産物など、魅力ある食材や加工品が豊富に生産されています。身近な地域の食材を普段から口にしている人
も多いと思いますが、地産地消の大切さについて考えたことがある人はあまり多くないかもしれません。

■地産地消がもたらす効果
地産地消の取り組みは、生産者の顔が見えて安全・安心な食材を購入できるだけではなく、物流距離の短縮によって二酸化炭素の排出量が削減でき、環境保全にも効果があります。また、地域の食文化の伝承や食育の推進といった側面のほか、生産者が消費者のニーズを捉えやすくなることで、地域産業の活性化が期待できます。そして、地産地消は私たちの健康とも深い関わりがあります。

■旬の地域食材が人日の健康を支える
多くの野菜・果物には旬があり、旬の食材には、その時季に起こりやすい体調不良をカバーする効能が期待できる成分が多く含まれています。通常、野菜や果物は、収穫から時間が経つと徐々に栄養価が下がっていきますが、地産地消に取り組むことで、地域で採れる旬の食材を、新鮮で栄養豊富なうちに消費できるため、私たちが健康的に生活するための手助けになります。

■知って食べよう登米市産の食材
現代では、食生活の変化や消費者ニーズの多様化、流通や加工技術の発達などにより、さまざまな地域の食材や、国産よりも安価な輸入食材などが、季節を問わず簡単に購入できるようになりました。日々の食事を地域食材だけで完結させることは現実的に難しいですが、地産地消を取り入れることで、安全・安心な食材をおいしく味わうとともに、環境保全や地域応援、豊かな暮らしの実現、地域への誇りと愛着を持つことにもつながっていきます。
今回は、本市の地域食材の魅力や、地産地消の取り組みの意義についてお伝えします。


■こだわり食材をお届け 愛菜館(あいさいかん)の取り組み
産直なかだ愛菜館は、平成16年5月にオープンした農産物直売所で、組合員約130人が「新鮮・安全・安心」をモットーに育てた生産物や加工品を中心に、地元産にこだわった商品を販売しています。中でも人気なのは米、野菜、果物、生花。食材は新鮮でおいしいと評判で、遠方からまとめ買いに来る人もいます。また、組合員が納品する商品には生産者・加工者の名前を表示していて、「この野菜ならこ
の人」と指名買いされることもあり、組合員の努力と、多くのリピート客によって支えられています。

■生産者と消費者をつなぐ地産地消の効果
農産物直売所では、その日の朝や前日に収穫されたばかりの野菜などが店頭に並ぶため、新鮮な食材が購入できます。生産者としても、規格外で流通できないものや少量の生産物が販売でき、消費者の需要を直接確認できることから、安定した収益につながります。
旬の食材にこだわるが故に、時期によって供給が安定しないこともありますが、生産方法などを工夫して、長く食材を提供できるように取り組んでいるほか、有事の食糧難に備え、普段から生産力の向上と地域内流通を推進し、食材の供給力の保持に努めています。



※詳しくは本紙をご確認ください。

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