「まちづくりカフェ」と「若者会議」は、市民が市政に対して興味を持ち、まちづくりへの関心をより身近なものとして捉えることができるよう、令和4年度から開催しています。テーマに沿って市民と市長がまちづくりについて一緒に考える対話形式の会議です。
「2050年ゼロカーボンシティ」の実現に向け、今年度は「環境」をテーマにワークショップ形式を用いてそれぞれ2回シリーズで実施しました。
当日の詳細の様子は次ページ以降に掲載しています。
会議でいただいた意見は今後のまちづくりの参考にしていきます。
◆まちづくりカフェ 市民15人参加!9/13・9/30実施
市長とECOを語ろう!
▽第1回 アイリスオーヤマの環境への取り組みを知ろう!
包括連携協定を締結しているアイリスオーヤマ(株)の環境への取り組みを学ぼうと、アイリスオーヤマ角田I.T.Pを会場に開催しました。
アイリスオーヤマ(株)から「省エネ・節電でゼロカーボン化の第一歩を」と題し、LED照明の節電効果などをお話しいただいた後、施設見学を行いました。参加者からは環境への意識の高さに感嘆の声が上がったほか「LED照明での節電がとても有効だとわかった」「家の非LED照明を見直したい」などの感想が出されました。
▽第2回 これからの環境を語ろう!
市の地域課題と今後の取り組みについて市から説明後「角田市地球温暖化対策総合計画」の策定に向けて行った住民アンケートの調査結果を抜粋して報告。その後、市の地域課題の4分野「防災」「産業」「農業」「市民参加」に分かれて解決策を検討しました。参加者同士で積極的に提案や意見を出し合っていただきました。
◆若者会議 角高生11人参加!9/23・10/7実施
黑須市長と考えるKスポゼロカーボン大作戦!?~スポーツを楽しみながら環境に優しく暮らせるかくだ~
▽第1回 Kスポを知ろう
Kスポ内の施設を見学。照明や空調設備などの環境に配慮した取り組みについて説明を受け、現状と課題を学びました。
▽第2回 これからのKスポに提案!
10年後のKスポについて構想。ファシリテーターの谷津智里さんから「技術が急速に進歩している中、未来を想像するのは難しいが、急速な進歩だからこそ今不可能でも実現できることがある」と過去の事例を基に話があった後、ゼロカーボンへの取り組みとKスポ利活用について高校生から提案してもらいました。
■令和5年度 まちづくりカフェ
▽第1回 アイリスオーヤマの環境への取り組みを知ろう!
第1回目のまちづくりカフェ。アイリスオーヤマ(株)の阿部マネージャーから自社での取り組みとデータに基づいた節電対策などをお話しいただきました。
≪アイリスオーヤマの主な取り組み≫
・敷地内は全て既にLED化
・さらに節電効果のある最新のLED照明に置き換えを進めている
・国内9工場に太陽光パネルの設置を計画している
・廃棄されるパックご飯は飼料化
≪家庭でもできる節電の取り組み≫
・最新のLED照明を取り入れる
・センサー付きの照明を取り入れる
・サーキュレーターの使用
▽第2回 これからの環境を語ろう!
第2回目のまちづくりカフェでは、第1回目の振り返りを行った後、市内の地域課題とその解決策について4分野に分かれグループワークで検討しました。その後、分野ごとに提案内容を発表いただきました。抜粋してご紹介します。
≪提案内容≫
『防災』
・平常時も非常時も使える、有効な太陽光パネルを設置
・電気自動車で万一に備える
『産業』
・企業で使用する水や川の水を利用し水力発電
・アイリスオーヤマ(株)(LED照明)やJAXA(水素)など企業との連携
・電気自動車や水素車、太陽光発電や水力発電に切り替える際の助成制度
『農業』
・AI技術を活用して気候変動に対応していく
・耕作放棄地には場所を精査して太陽光パネルを設置
・バイオマスのPRと活用
・有機農業をPR
『市民参加』
・市民の環境意識を高める
・街灯と防犯灯のLED化
・住宅の太陽光パネル・蓄電池の設置
第1回目の振り返りの中で「LED照明の購入補助があるといい」「市の関連施設からLED化を進めるべき」などといった意見も出されました。今後のまちづくりに生かしていけるよう検討していきます。また、市では今後も市長が市民の皆さんの声を広くお聴きし、一緒にまちづくりを考えていくため、広聴の機会を設けていく予定です。
■令和5年度 若者会議
▽第1回 Kスポを知ろう
第1回目の若者会議では、Kスポの施設を見学し「太陽光パネルの設置を」「照明をLEDに」「天然温泉があればプールにボイラーがいらない」「かわいい花や木が増えたら見ていて楽しい」などの意見が出されました。
▽第2回 これからのKスポに提案!
第2回目の若者会議では「10年後のKスポわたしたちの構想」をテーマに、2グループに分かれて「こうなっていたらいいな!」という気持ちも込めて構想を練りました。
「全施設・照明のLED化」「体育館内でトレーニング発電」「交通公園の自転車に発電機」「通学用自転車を発電可能にして施設に貢献」「敷地内の落ち葉でバイオマス発電。その熱でプールの水を温める」などのほか「eスポーツができる施設を」「スポーツ用品のレンタルショップや販売店」「スマホでスタンプラリー」など、Kスポがより楽しくなる提案も出されました。
≪若者会議を終えて≫
参加者全員から若者会議の前後で環境への意識が変わったと回答がありました。また「機会があれば、市のためになるような意見を提案したい」「今後の生活の仕方や意識が今回の会議を通して成長できた」「ゼロカーボンやKスポにこれまで以上に関心が持てた」といった意見もあり、参加した高校生から市政への関心の高さがうかがえました。
問い合わせ:総務課広報広聴係
(【電話】63-2191)
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