県では、宮崎が全国に誇る強みを生かした3つの日本一挑戦プロジェクト「グリーン成長プロジェクト」「子ども・若者プロジェクト」「スポーツ観光プロジェクト」に取り組んでいます。今回は、「グリーン成長プロジェクト」について紹介します。
■目指す姿 再造林率日本一
主要指標
再造林率:現状…全国3位(73%※)➡︎R8年…全国1位(90%以上)
※素材生産50万立方メートル以上の林業県/H30-R2平均
宮崎県はスギ素材(丸太)生産量が、33年連続日本一で、全国を代表する国産材供給基地となっており、林業は宮崎県の基幹産業の一つとして位置づけられています。
一方で、手入れの行き届いていない森林や伐採後に放置されている森林が増えるなど、林業・木材産業の持続性や森林が持つ機能の低下が懸念されています。そこで、伐採後の確実な再造林を実施するなど資源循環型林業の確立が必要であり、その第一歩として…
◇全国初「宮崎県再造林推進条例」制定
令和6年7月2日公布・施行!都道府県単位で宮崎県が初めて制定しました。
◎再造林とは、人工林を伐採した跡地に、再び苗木を植栽し、森林を造成することだよ。
再造林の推進に関する県の施策の基本となる事項などを定めることで、森林が持つたくさんの機能を十分に発揮させて、県民の皆さまの安全・安心で豊かな暮らしの実現を目指しているよ。
■私たちの暮らしを支えるかけがえのない森林を健全な姿で次の世代へ引き継ぐために
◇宮崎県再造林推進決起大会を開催
再造林意識の向上や気運醸成を図るため、7月2日に再造林推進決起大会を開催しました。
河野知事は、「豊かな未来を築くため、宮崎県がトップランナーとして高い目標に向かっていく。産学官・県民が一丸となって再造林を推進する“宮崎モデル”の構築に取り組む。」と決意を述べました。
◇“宮崎モデル”の主な取り組み
1.再造林に関する情報を周知
テレビCMや新聞広告などで再造林の重要性などを周知
2.地域再造林推進ネットワーク
県内8つの地域にネットワーク(森林組合、伐採者、造林者、市町村、県出先機関など)を設立し、伐採などの相談対応や再造林の調整を実施
3.省力・低コスト再造林などに対する補助を強化
再造林や下刈り作業などに対して、県と市町村で補助率を現行の68%から90%へ引き上げ、森林所有者の負担の軽減や造林作業者の待遇を改善
◇森林所有者の皆さまへ
再造林に関するご相談は、お住まいの地域の再造林推進ネットワーク(事務局:森林組合)または環境森林課再造林推進室へ!
◇県民の皆さまへ
森林は、木材などの林産物の供給はもとより、水を蓄え、生物多様性を育み、県土の保全や地球温暖化対策において重要な役割を果たすよ。
県民の皆さまも県産材を積極的に利用し、「伐って、使って、植えて、育てる」森林資源の循環利用に一丸となって取り組んでいきましょう!
◆その他の「グリーン成長プロジェクト」の取り組みはこちら
▽循環型農水産業の推進
海外資源に過度に依存せず、地域資源を最大限活用する宮崎らしい循環型農水産業モデルの構築を目指します。
主要指標
粗飼料(※)自給率:現状…88%➡︎R8…100%
※牧草など牛のエサ
▽脱炭素化による成長の実現
脱炭素経営の推進による産業部門の成長の実現を目指します。
・温室効果ガス排出量の可視化や削減計画の策定支援
・省エネ設備導入などの排出削減の取り組みの支援
・太陽光発電などの再エネ活用の推進
お問い合わせ:環境森林課再造林推進室
【電話】0985-26-7154
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