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自治体の皆さまへ

大切ないのちを守るために(1)

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宮崎県えびの市

■3月は自殺対策強化月間です。誰も自殺に追い込まれることのないえびの市を目指して
国は、例年、月別自殺者数の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定め、自殺予防の取り組みを強化しています。3月から4月にかけては、進学や進級、就職、転勤等により生活環境が変化し、悩みや心配ごとが出てくる時期ではないでしょうか。
「誰も自殺に追い込まれることのないえびの市」を目指して、悩みを抱えた人のSOSにいち早く気づき、サポートして、大切な人のかけがえのない命を守りましょう。

▼えびの市の現状
日本の自殺者数は年々減少傾向でしたが、令和2年以降増加に転じ、現在も2万人以上が自殺により、尊い命を失っています。
自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺死亡者数)を見ると、えびの市の自殺死亡率は高い状況にあります。また、年代別自殺死亡率では、高齢者で自殺で亡くなる人が多い傾向にあります。

▼えびの市における自殺の原因や動機
自殺は、健康や家庭、経済問題など、さまざまな要因が複雑に絡み合い「心理的に追い込まれた末の死」と言われていますが、その多くが「防ぐことができる」と言われています。
えびの市の自殺の原因・動機で、最も多いのは「健康問題」で、次いで「家庭問題」となっています。「健康問題」については、全国・宮崎県と比較し、多い状況にあります。健康問題としては、こころと身体の病気があります。


資料:地域における自殺の基礎資料(えびの市…2017~2021年、全国・宮崎:2021年まとめ)(厚生労働省)

▼こころが元気に過ごすために
自殺に最も関係があるこころの病気として、「うつ病」があります。
うつ病は、年齢・性別を問わず、誰もがかかる可能性があります。15人に1人が生涯に一度はうつ病になると言われ、決して特別な病気ではありません。うつ病は、精神的なストレスや身体的なストレスなど、さまざまな理由が重なって、脳の機能障がいが起きている状態です。

▼うつ病のサイン
▽自分で感じる症状
・憂うつ・気分が重い・何をしても楽しくない
・興味がわかない・眠れない
・イライラする・決断が下せない
・いつもよりかなり早く目が覚める
・悪いことをしたように感じて自分を責める
・死にたくなるなど

▽身体に出る症状
・食欲がない・体がだるい・疲れやすい
・性欲がない・頭痛や肩こり・動悸
・胃の不快感・便秘がち・めまい
・口が乾くなど

▽周りから見てわかる症状
・表情が暗い・涙もろい・反応が遅い
・落ち着かない・飲酒量が増えるなど

▼もしかしたらと思ったら、早めに相談しましょう
うつ病は、脳の機能障がいが起きている状態のため、自然に治るには時間がかかると言われています。しかし、早めに気づき、治療することで、早めに治る可能性が高い病気です。うつ病のサインに気づいたら、早めに専門の医療機関に相談してください。特に長引く不眠は、うつ病が強く疑われます。もし、不眠が2週間以上続く場合は、できるだけ早めに専門の医療機関に相談しましょう。
また、うつ病は本人が気づかない場合があります。周りの人で変化に気づいたら声をかけ、本人の気持ちや話を聞いてあげてください。もし、不眠やうつの症状が強くて、日常の仕事、家事などが困難であれば、休養と治療が必要なため、専門の医療機関で相談するよう勧めてください。

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