■口腔機能を維持しましょう!
口腔は「食べる」「喋る」「笑う」といった健康の入口であり、生活を営む上で大切な機能です。
オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだりするための口腔機能が衰えることを指し、重要な老化のサインとされています。噛む力や舌の動きの悪化が食生活に支障をきたしたり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりの減少を招いたりすることから、オーラルフレイルは、全身のフレイル進行と深い関係が指摘されています。
次のような症状が一つでも当てはまると、オーラルフレイルは始まっています。
・むせ、食べこぼしがある
・食欲がない、少ししか食べられない
・やわらかいものばかり食べる
・発音がはっきりしない、舌が回らない
・口の中が乾く、口のニオイが気になる
・歯が少ない、噛む力が弱い
オーラルフレイルの進行を防ぐためには、人と話す、新聞などを声に出して読む、パタカラ体操、唾液腺マッサージなどの口腔体操が有効です。また、日々のセルフケアだけでなく、定期的な歯科健診を行うことで、歯と口のトラブルに早期に対応することができます。
口腔の健康は全身の健康につながるため、たくさん笑い、話し、食べ物をおいしく食べることができるよう口腔機能を維持しましょう。
文:市介護保険課保健師
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