■増えている大腸がんを予防しましょう
えびの市で亡くなる人の死因1位はがんです。その中でも大腸がんが最も多く、令和3年部位別がん死亡順位は、男性の1位、女性の2位が大腸がんでした。全国でも、大腸がんによって亡くなった人はがんの中で2番目に多いです。
大腸がんは、40代から増え始める病気ですが、早期に発見すれば高い確率で治すことができます。しかし、早期のうちは自覚症状がないことが多く、症状が現れた時には既に進行している可能性があります。だからこそ、無症状のときに検診を受け、早い段階でがんを発見し、適切な治療を受けることが大切です。
大腸がん検診は、便の一部を採取して便の中に混じった血液を検出する検査で、検便は自宅で行います。この検診の効果は、科学的にも認められています。
また、大腸がんの発生は生活習慣と深く関係しており、生活習慣の改善で、発生リスクを減少できます。食事はバランスの良い食生活を心がけ、食物繊維やカルシウムの摂取が効果的です。また、運動、適正体重の維持、禁煙、適正飲酒も有効です。ただし、赤肉や加工肉は、過剰に摂取すると大腸がんのリスクを高めるとされています。
大腸がんは男女ともに、患者数も死亡数も多い病気であることを意識し、生活習慣の見直しでがん予防を心がけ、40歳を過ぎたら1年に1回大腸がん検診を受けましょう。
文:市健康保険課市民健康係
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