【皆さんの健康と医療を守る国民健康保険】
◆国民健康保険の仕組み
国民健康保険(以下:国保)は、けがや病気に備えて被保険者の皆さんがお金を出し合い、安心して医療機関を受診できるように助け合う制度です。しかし、加入者の年齢構成も年々高くなり、高額な医療費がかかる人が多いなど、財政的な問題もかかえています。
◆一人当たりの医療費
令和4年度の町国保における一人当たりの医療費は、43万633円(前年度42万6782円に比べ0・9%増)となっています。この額は、県内の市町村平均医療費の43万527円(前年度41万7224円)に比べて106円高い額で、26市町村の中で16位となっています。
日ごろから健康づくりを心がけながら、医療費の節約に努めましょう。
(1)緊急の場合を除き、平日の時間内に受診しましょう
休日や夜間の緊急医療機関は、緊急性の高い患者さんを受け入れるためのものです。また、時間外診療や休日・夜間の受診は割増料金となり、自己負担も大きくなります。急病などのやむを得ない場合を除いては、診療時間内に受診しましょう。
(2)「はしご受診」をやめ、信頼できる「かかりつけ医」を持ちましょう
同じ病気で複数の医療機関を受診することを「はしご受診」といいます。
「はしご受診」をすることは、医療費を増やしてしまうだけでなく、重複する検査や投薬などで体に悪影響を与えてしまう恐れがあります。信頼できる「かかりつけ医」を持ち、気になる症状があれば相談し、必要であれば「かかりつけ医」から適切な医療機関を紹介してもらいましょう。また、薬のもらい過ぎ(残っている薬があるのに、必要以上にもらうなど)はやめましょう。
(3)ジェネリック医薬品を使いましょう
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、最初に作られた薬(先発医薬品:新薬)の特許が切れてから作られた薬で、厚生労働省で新薬と効き目や安全性などが同じと認められた薬です。新しい薬を開発するための経費がかからない分安い価格で提供されることから、ジェネリック医薬品の使用は医療費の節減になります。医療費の節減は、自己負担の軽減になるだけでなく、国保の保険料など、医療保険の負担軽減にもつながります。ジェネリック医薬品の使用方法などは、医師や薬剤師に相談しましょう。
◆柔道整復師の正しいかかり方
柔道整復師(整骨院・接骨院)は医師ではないため、施術の行為が限定されています。また、保険証が使える場合と使えない場合がありますので、次の内容を参考にして受診してください。
○保険証が使える場合
・外傷性の捻挫、打撲
・医師の同意がある場合、骨折の応急処置、脱臼の施術
○保険証が使えない場合
・日常生活における単純な肩こり、腰痛など
・症状の改善がみられない長期の施術
・スポーツなどによる肉体疲労改善のための施術
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