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自治体の皆さまへ

未来を見据えて、できること(3)

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宮崎県三股町

■楽しく、おしゃれに、気軽に取り組む
地球温暖化やそれに伴う気候変動を抑えるため、ゼロカーボンシティを目指すことにしていますが、これは、行政の直接的な取り組みだけでは実現できません。これから紹介する、私たち一人一人にできる具体的な行動により、実現に近づくことができるものです。
「地球温暖化」、「気候変動」や「ゼロカーボンシティ」と聞くと、話の規模が大きく、他人事のように感じてしまうかもしれません。
しかし、時には“楽しく”、時には“おしゃれ”に、時には“気軽”に取り組むのも、いいかもしれません。
私たちに取り組めること、紹介します。

(1)使えるものは捨てない
・ごみの量を削減
ごみの焼却は多くのCO2を排出するため、ごみの量を削減することは非常に重要です。
また、「まだ使えるものを捨て、新しいものを買う」ことにより、焼却時だけでなく、さらなる生産の過程でもCO2を排出することになります。
例えば、買った衣服を大切に着るのではなく、「数回着て捨てる」と、焼却時だけでなく新たに購入する服の分までCO2が排出されていることになります。長持ちする衣服を購入し、できるだけ長く着ることも環境保護に繋がります。
どうしても着る機会がなくなった服は、捨てるのではなく古着店に持ち込むのも有効です。また、町社会福祉協議会の事業の一環でオープンした古着店「NAZO」が設置する古着の回収箱「カイシュウモンスター」を活用して、次の持ち主の手に渡るように行動するのもいいでしょう。
※表紙、2、7ページで着用している服は、「NAZO」で販売されている商品(古着)です。

(2)売る時代から、自分で使う時代に
・太陽光発電・蓄電池の導入
自宅のソーラーパネルで発電した電気は、蓄電池で貯めて、自宅で使う時代になりました。
本紙4、5ページで紹介したように、町は、個人、事業所向けに太陽光発電設備や蓄電池などの導入に対し、補助制度を創設しています。
これまでは、自宅のソーラーパネルで発電した電気を自家消費するのではなく、売電していた人も多いでしょう。
しかし、近年その売電価格は低下傾向にあり、図のように、直近の売電価格は平成27年度比で約50%も低下しています。また、買電価格は上昇しています。毎月の電気代金を見て、電気代の高騰を肌で感じている人も多いのではないでしょうか。
このようなことから、自宅で発電した電気は、売電するよりも自家消費した方がお得です。さらに、災害時などでも活用できるなど、多くの利点があります。

(3)みんなで乗れば、より「エコ」に
・公共交通機関の利用
町内の公共交通機関には、民間事業者による路線バスや鉄道があるほか、町によるコミュニティバス「くいまーる」があります。
令和6年4月に運行コースの再編などを行い、より便利になったくいまーる。本年度中には「デマンド交通システム」の実証実験を予定しています。これは、時間や場所を予約することで、指定時間・場所に車で迎えに来てくれる乗合型バスの仕組みで、実証実験は地域を限定して行う予定です。
みんなが自家用車で移動するよりも、より多くの人がバスや鉄道などの公共交通機関を利用する方が、CO2の排出量を抑えることができます。車を運転しない人だけでなく、ちょっとした外出やお買い物に利用するのも、環境に優しい行動と言えるでしょう。

■私たち自身にできること
地球温暖化という問題は、文字どおり地球全体の問題です。私たち個人の取り組み一つ一つが対峙できるものではありません。
しかし、誰か一人で対峙できるものではないからこそ、私たち一人一人のちょっとした意識や行動の「集合」が重要なのであり、地球の未来を定めるのです。
では、そもそもなぜ私たちが地球温暖化対策に取り組む必要があるのでしょうか。それは、私たちが、「先輩たち」からまちを託してもらったように、このまちを未来の子どもたちに託し、また次の世代に託してもらうことで、このまちで生きてきた私たちが体験した喜びを、同じように享受できる基礎を残すためです。
今、私たちが当たり前のように日々を過ごしているように、これからの世代も当たり前のように日常を送ることができるよう、今を生きる私たちが行動する必要があります。
気負う必要はありません。時には“楽しく”、時には“おしゃれ”に、時には“気軽”に。まずは、小さなことでも積み重ね、このまちを住みよいまちとして次の世代に託すために、私たち自身にできることを考えて行動していきましょう。

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