市では、文化や芸術面分野の活動に取り組んでいる画家や音楽家などが市内の小中学校で教壇に立つ「ふるさと文化学習支援事業」を平成13年度から続けています。豊かな表現力を直接学ぶことができる当事業について紹介します。
Q.「ふるさと文化学習支援事業」とは?
文化・芸術面で活躍する講師「ふるさと先生」を小中学校へ派遣し、体験授業を実施する事業です。「NPO法人みやざき子ども文化センター」が学校と講師をコーディネートし、担任の先生と連携しながら落語家・音楽家・建築家などその道を極めている人が講師をつとめ、魅力的な講師からその仕事の面白さなどを体験授業を通じて学ぶことができます。
Q.「ふるさと先生」の授業の魅力
「豊かな表現力」を育てる機会になることはもちろん、実際に子どもたちがその世界に触れる体験ができるのがいちばんの魅力です。日常では関わることの少ない分野や職種の経験談、現在に至るまでの経緯などを直接講師から聞くことができ、子どもたちにとって「世の中にはこんな生き方や職業があるのだ」という気づきにもなり、将来の夢の選択肢を広げることにもつながります。
専門家ならではの授業を展開。
小学校だけでなく中学校での授業もしています。
◆ふるさと先生 講師一覧
▽美術
写真 芥川仁
陶芸・造形 伊藤五惠
図画・造形 木村道子
立体造型 後藤麻夫
絵画 長友裕子
現代美術 藤野ア子
絵画 山崎晴子
▽音楽
合唱 安藤真奈美
和太鼓 岩切邦光
尺八 熊元城芳山
チェロ 土田浩
パーカッション 服部央
歌唱 東由子
津軽三味線 村上由宇月
▽演劇
永山智行
▽国語
短歌 大口玲子
文章・キャリア教育 中川美香
詩吟 八代光晃子
ことば・キャリア教育 薗田潤子
▽建築
松竹昭彦
岩切平
▽環境
自然 猪崎悦子
▽落語
桂歌春
▽書道
今井美恵子
▽茶道
小牧宗芳
▽気象
瀬戸口隆
▽盆栽
野元大作
▽景観
伊藤慎一朗
▽コンテンポラリーダンス
みのわそうへい
29人の講師がいます。作品づくりや珍しい楽器に触れるなどさまざまな体験ができますよ。
-NPO法人みやざき子ども文化センター はせがわけいこさん
◆音楽[パーカッション]の授業 宮崎東小学校 5年生
講師:はっとりひさしさん
宮崎市生まれ。ミュージックスクールのドラム講師のほか、宮崎シティフィルハーモニー管弦楽団、鑑賞教室などポピュラー、クラシックのジャンルを超えたドラム、パーカッション奏者として幅広く活躍。
『世界の楽器に触れながら自分を自由に表現』
全身を使ったボディパーカッションでリズムを表現します。さまざまな珍しいパーカッションを使い、音の面白さに気づいたり、音に合わせて自分を表現することを楽しみます。
教師では教えることができない世界の話や体験ができ、私自身も楽しく学べる授業です。子どもたちが目を輝かせ、いきいきと楽しんでいる姿がとてもうれしいです。
-小学校5年生担任 かわのこうじ先生
今まで知らなかった面白い楽器や、聴いたことのない音があることにびっくりしました。いろいろな楽器に触れることができ、リズムに合わせて体を動かすことがとても楽しかったです。
-5年生 たかのゆうへいさん
◆美術[現代美術]の授業 古城小学校 3年生
講師:ふじのあこさん
都城市生まれ。3歳から画家の父・藤野忠利のもと絵を描き始める。県内の幼・中・高校美術講師を経て、絵画教室「現代っ子センター」主宰。国内外で展覧会開催。絵本「ア子さんのリボン」発行。
『自由な発想で自分の絵を描く』
絵具・筆・教材を自由に使って、思う存分絵を描きます。“のびのびアートで子どもは変わる”がテーマです。
「自分好みのおしゃれな姿」で活動に取り組んだ子どもたちの個性や人柄、自由な発想を尊重した授業でした。子どもたちが表現する喜びを感じ、創造する力を高めることのできた時間となりました。
-小学校3年生担任 ありむらしほ先生
みんなでひとつの絵を描くことは、とてもワクワクしてうれしかったです。ア子先生の準備してくださった道具は初めて使うものが多く、絵を描くためのいろいろな材料を知ることができました。また、やりたいです。
-3年生 かわごえみづきさん
●SDGs4 質の高い教育をみんなに
仕事に関係する技術や能力をそなえた若者や大人を増やす。
問い合わせ先:生涯学習課
【電話】85-1834【FAX】85-0458
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