市では、昨年から不妊治療費の助成、妊活オンライン相談を開始し、不妊・不育・妊娠・出産に関して、若いうちから正しい知識を持ち、自分のライフプランに適した健康管理(プレコンセプションケア)を行うためのサポートをしています。今回はそのなかの『不妊』について一緒に考えてみませんか?
◆1.知っている?
『卵子の数は増えない。重要なのは質』
女性が将来赤ちゃんを産むための準備は、すでにお母さんのおなかのなかにいる胎児のときから始まります。その後年齢とともに減少・老化し妊娠力も低下していきます。女性は25~35歳前後が妊娠に最も適した時期と言われています。
▽女性の一生と卵子の数の変化
胎生期 卵の数は胎生20週まで急増 約700万個
出生時には約200万個まで減少
思春期 思春期には20万から30万個に減少
性成熟期
更年期 閉経
参照:日本産科婦人科学会編著「HUMAN+女と男のディクショナリー」
◆2.知っている?
『不妊の原因は女性だけではない』
不妊は女性側の原因が強調されがちですが、男性側に原因がある場合や原因不明の場合も少なくありません。不妊治療にはパートナー間の協力が必要不可欠ですので、夫婦ともに受診・検査を受けましょう。
▽不妊原因の割合
男性因子 33パーセント
卵巣因子 21パーセント
卵管因子 20パーセント
子宮因子 18パーセント
免疫因子 5パーセント
その他 4パーセント
参照:日本産婦人科医会ホームページ
◆3.知っている?
『夫婦の4.4組に1組が不妊症』
生殖可能な年齢の夫婦が避妊することなく性交渉を行っていても、1年以内に妊娠しなければ不妊症と診断されます。妊娠に関して女性の年齢の影響は非常に大きく、不妊の原因もさまざまです。病気や年齢など不安がある場合には、専門家に相談し早めに検査を行い治療を始めましょう。
▽年齢別既婚女性の不妊率
20歳から24歳 5パーセント以下
25歳から29歳 9パーセント前後
30歳から34歳 15パーセント
35歳から39歳 30パーセント
40歳から44歳 64パーセント
参照:日本産婦人科医会ホームページ
◆産婦人科医からのメッセージ
赤ちゃんがほしいと思ってから1年たっても妊娠しないときは早めに産婦人科医を受診しましょう。35歳を過ぎている人は1年を待たず半年以内などできるだけ早めに受診することをおすすめします。不妊の4割は原因が分かっていません。その人その人で違います。生理不順の人は早めに産婦人科に相談しましょう。
-ARTレディスクリニックやまうち やまうち のりゆき院長
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