「私は糖尿病とは無関係だから、知らなくてもいいんじゃない?」と思う人がいるかもしれません。しかし、令和3年の世界の糖尿病患者数は5億3700万人で、世界の成人の10人に1人が糖尿病だといわれています。日本も含め、今後更に増加することが予想されており、自分自身や大切な人、友人など、周囲の誰かが糖尿病と診断されるかもしれません。このように、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために、世界糖尿病デーは定められています。
糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。完治する病気ではありませんが、近年、治療が飛躍的に向上しており、病気とうまく付き合っていけば健康な人と変わらない人生を送ることができるようになりました。糖尿病を放置、または血糖のコントロールができずに病気が悪化すると、網膜症・腎症・神経障害(糖尿病3大合併症)の他、心臓病、脳梗塞といった生命の危険を伴う合併症を引き起こすことがあります。しかし、糖尿病の人に対する誤解や偏見が存在し、病気のことが言えずに無理をしながら生活をしている人、糖尿病治療に前向きになれない人がいます。
そのため、本人だけではなく、周囲の人々が糖尿病を正しく理解し知識を深め、当事者を支えていく必要があります。この機会に一人ひとりが糖尿病について考え、予防にも目を向けてみましょう。
◆糖尿病予防のポイント
(1)食事
適度なエネルギー量で1日3回バランスの良い食事
(2)適度な運動
ウォーキングなど有酸素運動、筋力トレーニング
(3)特定健診
年1回の健診で体をチェック
◆「ブルーサークル」
糖尿病との闘いのために団結せよをキャッチフレーズに行うキャンペーンのシンボルマーク。どこまでも続く空「ブルー」と団結を表す「輪」を表しています。
問い合わせ:健康増進課健康づくり係
【電話】66・1024
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