令和5年度の普通会計決算は、歳入総額345億6,689万円(前年度比1.5%増)、歳出総額は332億5,583万円(前年度比0.3%増)となりました。歳入歳出差引額は、13億1,106万円で、翌年度に繰り越した事業に使うお金を差引くと、6億4,444万円の黒字となりました。歳出総額を市の人口58,687人(R6.1.1住基人口)で割ると、一人あたりおよそ57万円使った計算となります。
◆歳入
◆歳出
◆前年度比での主な増減
◇歳入
(増)
・市税+2億8,347万円(+3.3%)
・地方債+1億8,216万円(+12.5%)
(減)
・地方交付税△5億7,884万円(△8.0%)
・国・県支出金△3億7,451万円(△3.5%)
◇歳出
(増)
・扶助費+4億2,349万円(+4.7%)
・補助費等+1億9,356万円(+6.4%)
(減)
・公債費△1億7,097万円(△4.7%)
・災害復旧事業費△1億4,214万円(△44.3%)
◆市債残高
世代間負担の公平性の確保や財政支出の平準化の観点から、公共施設整備や災害復旧などの財源の一部を市債でまかなっています。令和5年度末の残高は293億1,304万円(前年度比16億9,920万円減)となりました。
◆基金残高
突発的な支出や経済状況の変動等に対応するための基金のほか公共施設の整備、地域振興など特定の目的に限って使える各種基金があります。令和5年度末の残高は、お倉ヶ浜総合公園野球場整備などによる基金の取り崩しが増え、105億592万円(前年度比7億8,282万円減)となりました。
●用語解説
市税:市民税、固定資産税、軽自動車税など
地方交付税:どの地域でも一定の行政サービスが受けられるよう国が交付するお金
国・県支出金:特定の事業に対して、国・県から使いみちを指定して交付されるお金
市債:長い間利用される公共施設の整備などを行う際に借りるお金
人件費:職員や特別職の給与、議員・委員の報酬など
扶助費:生活困窮者や障がい者、育児や介護などへの援助費用
公債費:過去に借りた市債を返済するための費用
普通建設事業費:道路や学校、公園などの建設・整備費用
物件費:光熱水費や消耗品費、業務委託料、賃借料など
補助費等:各事業や団体への補助金、負担金など
繰出金:国保や介護、診療所、上下水道などに支出する費用
◆総合計画・総合戦略に基づきこんな事業を行いました
(1)未来へつなげる人づくり
・出産子育て応援事業 7,936万円
伴走型の相談支援と妊娠時5万円・出産時5万円の給付
・学校給食運営事業 2億9,214万円
安定的な学校給食の提供や教職員等の負担軽減、保護者の利便性向上のため、学校給食費の公会計制度を導入
(2)活力を生み出すにぎわいづくり
・ワーケーション事業 2,191万円
全国的に注目される本市のワーケーションのさらなる高付加価値化と地元受け入れ体制の強化
・観光振興事業 2,763万円
日向三大祭や「ヒュー!日向 感動の花火」の開催・支援
(3)笑顔で暮らせる地域共生の社会づくり
・東郷診療所施設整備事業(国民健康保険東郷診療所特別会計) 4億8,696万円
新しい東郷診療所の整備(令和6年3月供用開始)
・地域医療体制整備事業 1,127万円
医療人材の確保に向けた取組や産科など地域医療体制維持への支援
(4)自然豊かで快適な強いまちづくり
・地震・津波防災施設整備事業 3,960万円
富高地区備蓄倉庫や往還避難路の整備
・DX推進事業 7,344万円
公共施設予約システムなどのデジタル技術を活用した質の高いサービスの提供、生成AI(ChatGPT)活用による効率化の検証など
◆(その他)物価高騰への対策
エネルギー・食料品等をはじめとする物価高騰への対策にも取り組みました。
・子育て世帯や生活に困っている方への給付金の給付 12億2,747万円
・プレミアム付き商品券発行などによる消費喚起 2億1,792万円
・農家や漁業者、物流事業者への燃油・飼料価格等の物価高騰支援 1億919万円 など
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