6月4日から10日までは歯と口の健康週間です。皆さん何歳になっても食事をおいしく楽しみたいと思うのではないでしょうか。ほとんどの食べ物をかみ砕くためには、歯が20本以上必要だと言われています。しかし、現在、70歳以上では、一人平均歯の保有数が20本に満たない状況です。日本人の平均寿命は、男性81歳、女性は87歳と世界でも長寿大国ですが、歯の本数は平均寿命の延伸に追いついていない現状です。
◆歯を失う大きな原因
大きな原因は、歯周病とむし歯です。原因の約4割が歯周病で、約3割がむし歯となっています。
◆歯周病とは
歯と歯肉の隙間に付着した歯垢(プラーク)の中で歯周病菌が増殖し、歯肉を支える歯槽骨などの歯周組織に炎症が起こる病気です。
4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、年齢が高くなるにつれ増加し、45歳~55歳になると半数近くが歯周ポケットを持つようになります。
◆お口の健康を保つために
毎日丁寧に歯を磨くことが大切です。また、むし歯のなり始めや歯周病は、自覚症状がないため、自分で気づくことが難しいものです。そのため、歯科医院で定期的に健診を受けるようにしましょう。
市では、30~70歳の5歳刻みの人を対象に、無料で歯周疾患等検診を実施しています。詳細はホームページをご覧ください。
◆お口をきれいにするとこんないいことがたくさん
・歯磨きで免疫力低下の防止
・歯の本数が多い人は健康寿命(※)が長い
(※)健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
・よく噛むことで肥満の防止
・腸内環境が整う
・ステキな笑顔で好感度アップ
健康的に毎日を楽しむためにも、お口の健康づくりについて考えてみませんか?
問い合わせ:健康増進課
【電話】66・1024
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