予算の総額:およそ517億3000万円
市民のみなさんと市が情報を共有し、地域の魅力を引き出し、市民一人ひとりが誇りや愛着を持てるまちづくりを進めるため、今月は、令和6年度「市の予算」についてわかりやすく解説します。
「第2次日向市総合計画・後期基本計画」の最終年度である令和6年度の当初予算は、今年3月に市長選挙があったことから、骨格予算(義務的経費や継続事業を中心とした予算)として編成し、新規事業や拡充事業については、6月補正予算で計上しました。
6月補正後の一般会計の予算総額は、およそ327億5000万円となっています。
◆海・山・人がつながり 笑顔で暮らせる元気なまち
◇入ってくるお金「歳入」
市の貴重な自主財源となる市税は78億3846万円で、前年度と比較して5.8%の増となっています。また、寄附金が15億1177万円で前年度と比較し51.2%の増となっています。
市債においては、20億520万円でお倉ケ浜総合公園整備事業費の減などにより前年度と比較して3.0%の減となっています。
◇出ていくお金「歳出」
・目的別
目的別の歳出予算では、障害者福祉費が増加している民生費が130億4037万円と最も多く、次いで、総務費、土木費となっています。前年度と比べると、民生費では物価高騰対応重点支援給付金支給事業、総務費では庁内LAN運用費などが増加しています。
・性質別
性質別の主な構成として、生活保護費や児童福祉費などの扶助費が90億3174万円と最も多く、次いで職員給与や議員ほか各種委員報酬などの人件費、物件費と続きます。
前年度と比べると、物価高騰対応重点支援給付金支給事業のほか、消防通信指令システムの更新や美々津公民館耐震補強及び大規模改修工事などの実施により、扶助費、物件費および維持補修費が増加しています。
●財政用語
市税:市民税、固定資産税、軽自動車税など
地方交付税:どの地域でも一定の行政サービスが受けられるよう国が交付するお金
国・県支出金:特定の事業に対して、国・県から使いみちを指定して交付されるお金
市債:長い間利用される公共施設の整備などに借りるお金
人件費:職員や特別職の給与、議員・委員の報酬など
扶助費:生活困窮者や障がい者、育児や介護などへの援助費用
公債費:過去に借りた市債を返済するための費用
普通建設事業費:道路や学校、公園などの建設・整備費用
物件費:光熱水費や消耗品費、業務委託料、賃借料など
補助費:等各事業や団体への補助金、負担金など
繰出金:国保や介護、診療所、上下水道などに支出する費用
◆予算の総額は、およそ517億3000万円
市の予算は、一般会計、特別会計、企業会計の3つの会計に分かれています。
令和6年度6月補正後の一般会計の予算額は、およそ327億5000万円で、前年度当初予算額と比べるとおよそ8億4780万円の増額(2.7%)となりました。
一般会計の予算額に特別会計と企業会計の予算を合わせると、およそ517億3000万円になります。
◇一般会計 327億5000万円
(特別会計)およそ140億1千万円
・公営住宅事業…4億1490万円
・財光寺南土地区画整理事業…2840万円
・城山墓園事業…630万円
・簡易給水施設…280万円
・国民健康保険事業…69億2167万円
・国民健康保険東郷診療所…2億8800万円
・介護保険事業(保険事業勘定)…53億5709万円
・日向入郷地域介護認定審査事業…4368万円
後期高齢者医療事業…9億4649万円
(企業会計)およそ49億7千万円
・水道事業…18億2827万円
・簡易水道事業…1億6562万円
・下水道事業…26億9115万円
・農業集落排水事業…2億9056万円
※各会計は、千円単位で四捨五入しています
○一般会計
市の行政サービスの基本となる福祉・教育や、道路・公園の整備などを行うための予算です。
通常、市の予算といえば、この一般会計のことを指します。
○特別会計
特定の目的のための会計で、国民健康保険税などの特定の収入があり、一般会計から切り離して収入、支出を経理する会計のことです。市には9つの特別会計があります。
○企業会計
民間企業と同じように事業を行い、収益をあげて運営している事業の会計です。市には、水道事業・簡易水道事業・下水道事業・農業集落排水事業の4つの企業会計があります。
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