皆さん、睡眠で休養がとれていますか。睡眠は、こども、成人、高齢者のいずれの年代においても健康の保持・増進に不可欠な休養活動です。良い睡眠とは、睡眠の量(睡眠時間)と質(睡眠休養感※)が十分に確保されていることが重要です。
国の健康に関する計画である「健康日本21」では、睡眠で休養がとれている人の割合は、78・3%で、令和14年度までに80%にすることを目標としています。
1 睡眠時間が短いことによる健康へのリスク
睡眠時間が極端に短いと「肥満」「高血圧」「糖尿病」「心疾患」「脳血管疾患」「認知症」「うつ病」などの発症リスクが高まることが明らかになっています。また、睡眠時間が1日あたり5時間未満の人は、5時間以上の人と比べて、メタボリックシンドロームの発症リスクが上昇します。
2 休日の「寝だめ」による健康へのリスク
慢性的な睡眠不足と、頻回に体内時計のずれが生じることで、健康への悪影響があり、生活習慣病やうつ病の発症リスクとなります。
3 適正な睡眠時間の目安
・高齢者
(1)寝床で過ごす時間が長くなることが健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないことを目安にする。
(2)長い昼寝は夜間の良眠を妨げるため、日中は長時間の昼寝は避け、活動的に過ごす。
・成人
(1)適正な睡眠時間には個人差があるが、6時間以上を目安とする。
・こども
(1)小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を目安にする。
(2)朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける。
寝付けない、睡眠休養感が低いなど睡眠による問題が1か月以上続いている場合は、早めに専門家(医療機関など)に相談しましょう。
※睡眠休養感:睡眠で休養がとれている感覚
問い合わせ:健康増進課
【電話】66・1024
<この記事についてアンケートにご協力ください。>