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お知らせ 地域包括医療局からのお知らせ

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宮崎県美郷町

こんにちは、西郷病院整形外科の外山です。今回は「しびれ」に関してお話しします。
体のどこかにしびれを感じている方は意外と多く、西郷病院でも相談が多い症状の一つです。しびれの多くは神経がダメージを受けることで出現しますが、神経には脳や脊髄などの中枢神経と腕や足などの末梢神経の大きく二つがあり、どこの部位でダメージを受けるかによって症状の出方が変わります。中には脳梗塞などの重大な疾患が隠れていることがありますので、突然のしびれや広範囲のしびれを感じた場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。
今回は、そのような重大な疾患ではなく、より多くの人が悩んでいる「いつの間にかしびれてきた」「数か月、半年かけて次第に強くなってきた」というようなしびれに関して解説させていただきますので、症状のある方はぜひ最後までお読みください。

■手のしびれ
手のしびれには、首の神経からくるしびれと、腕~手首にかけての神経からくるものの二つが含まれています。首からくるしびれは頚椎症と呼ばれ、肩の外側、肘から親指にかけてなど帯状のしびれが特徴的です。痛みや筋力低下などを伴うことも少なくありません。まずは内服薬で治療を始めることが多いですが、重症度によっては手術が必要になることもあります。一方で、腕~手首の神経からくるしびれは、首の神経とは異なる範囲でのしびれになります。中でも頻度が多い病気として手根管症候群が挙げられ、親指から中指・薬指にかけてのしびれが、夜間や手を酷使した後にひどくなることが特徴的です。親指と人差し指できれいな丸が作れない、ボタンがかけにくい、ものを摘まみにくいなどの症状がある人は一度病院に相談に来てください。まずはサポーターや内服薬、注射で様子をみて、症状が治らない方には手術を勧めることもあります。

■足のしびれ
足のしびれには、腰の神経からくるしびれや動脈硬化、糖尿病などからくるものが含まれています。腰からくるしびれは、お尻から太ももの後ろにかけて、ふとももの外側から脛にかけて、脛から趾にかけてといった帯状のしびれが特徴的で、電気が流れるような痛みや筋力低下を伴うことがあります。まずは内服薬で様子を見ることが多いですが、特に筋力低下や尿・便の感覚がわからなくなった場合には緊急で対応が必要なことがありますので注意が必要です。一方で動脈硬化や糖尿病からくるものは、手袋靴下型のしびれが特徴的です。手首から先や足首から先など、手袋や靴下の範囲と同じような部分にしびれが出現します。治療は基本的には内服薬で症状を抑えることがメインになります。

以上簡潔になりますが、「しびれ」に関してお伝えしました。今回は比較的頻度の高い病気に絞ってお伝えしましたが、もちろん他にもさまざまな原因によってしびれることがありますので、「しびれ」を感じて困っている方は気軽にご相談ください。西郷病院でお待ちしています。

お問合せ:西郷病院
【電話】66-3141

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