(5)障がい者福祉の充実
障がい者の日常生活や社会生活を支援するため、引き続き自立支援給付や地域生活支援事業を適切に実施するほか、関係機関や当事者団体等との連携を図りながら、障がい者が住み慣れた地域で社会と共生できるよう努めます。
また、様々な地域課題の解決に向けて開設された、障がい児・障がい者支援事業所「そうだんサポートセンターみさと」、地域全体で支援する協力体制づくりを目的とした地域生活支援拠点整備として開設された「日向市・東臼杵郡基幹相談支援センター」の両センターと連携、協力して手厚い個別支援や支援体制づくりの強化を進めてまいります。併せて、令和6年度から3个年で策定した第7期障がい福祉計画、第3期障がい児福祉計画に沿って事業を進めてまいります。
(6)ひとり親家庭支援の充実
社会情勢が変化する中、影響を受けやすいひとり親家庭等の自立促進と児童の健全な成長を確保することが重要な課題となっています。そのため、子どもの養育や経済面・健康管理など多くの困難を抱えているひとり親世帯に対し、医療費の助成などを実施してまいります。
(7)消費生活の安定と向上
若者から高齢者まで幅広い年齢層において訪問販売や通信販売等の消費生活トラブルが多発している中、地域や関係機関等との連携により悪質商法や詐欺行為を排除するとともに、日向地区広域消費生活センターとの連携による相談窓口の機能強化や未然防止に向けた消費者教育と啓発活動を強化・推進してまいります。
11.医療の充実
国保病院及び診療所事業につきましては、地方公営企業法に基づく独立採算制を目指しながら、同時に地域住民の保健、医療、福祉の役割を担うという公的医療機関の立場にあります。今日まで、医療の提供はもとより保健、福祉の充実という面においても中核的な役割を担う機関として、地域包括ケアの実践等に努めてきたところです。
また、令和2年4月からは、安心・安全な医療の提供を目指し、医師の働き方改革への対応や就労環境の改善など多くの課題を解決するため「医療提供体制」の改編を行い、現在の体制を構築しました。
今後は、新たに更新が予定されている「第8次医療計画」や「地域医療構想」に基づく医療提供体制の変革に対応するため、病床機能の更なる再編や機能分化が課題となりますので、それらに対応するためにも、県や大学、医師会等の関係機関との連携を密にしながら、派遣医師の継続と定着医師の確保に取り組んでまいります。
町内3つの医療機関を維持し、持続可能な地域医療の確立を目指して、関係機関と連携しながら更なる医療の充実を目指してまいります。
12.防災対策の充実
近年頻発する台風や豪雨、更には、近い将来の発生が懸念される南海トラフ巨大地震等に対応するための防災・減災対策が、喫緊の課題であると考えています。このことから、美郷町地域防災計画や美郷町国土強靱化地域計画など各種計画に基づき、災害から町民の命と財産を守り、迅速に復旧・復興が可能となるよう様々な対策を組み合わせる必要があります。防災行政無線の改修等のハード面や自主防災組織や外部関係団体との連携等のソフト面の両面から、防災・減災対策の強化を図ってまいります。
13.消防・救急体制の充実
非常備消防自治体の本町では、消防団が唯一の消防機関であり、地域防災の要であります。
「地域密着性」「要員動員力」「即時対応力」の特性を活かしながら、消防施設の充実や団員の確保、活動環境の整備など、消防力の維持向上に取り組みます。
救急業務につきましては、救急や搬送に関する業務の一部を民間に委託しております。これにより、救急救命士による現場での傷病者観察や処置、病院へ搬送するまでに傷病者の状態や状況を病院側へ的確に伝えるなど、病院側の受け入れ態勢の充実も図られております。更に、救急救命士によるドクターカーやドクターヘリ、防災ヘリの要請判断を実施し、いち早い医療介入に繋げております。本年度も、関係機関との連携を強化するなど、業務の充実に努めてまいります。
14.治山・砂防・河川対策の充実
治山・砂防対策につきましては、自然災害から町民の生命・財産を守るため、河川対策につきましては、災害の発生を予防し、または災害の拡大を防止することを目的として、築堤や河床堆積土砂の除去対策事業の導入に向けて、国や県へ積極的な要望活動を行うとともに、土捨て場の確保にも努めてまいります。
15.防犯対策の充実
警察や駐在所連絡協議会、日向地区防犯協会と連携し、町民の防犯意識の高揚を図ります。また、防犯灯のLED化の推進や既存設備の維持補修等を行い、犯罪の未然防止に努めてまいります。併せて、犯罪被害者等が必要とする支援を推進し、町民が安心して暮らすことができる社会を目指します。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>