国民健康保険事業(以下「国保」)の財政運営は、被保険者の減少や高齢化の進展、医療技術の高度化などにより1人当たりの医療費が増加傾向にあるなど、年々厳しい状況となっています。
被保険者一人一人が自分の健康状態を把握し、特定健診やその他の健診を受けて、病状が重症化する前に生活習慣の改善に努め、医療費の適正化や抑制に取り組みましょう!
今回は医療費適正化のための本市の取り組みをご紹介します。
■医療費通知の発送
「医療費通知」は、皆さんが病気やけがで医療機関などを受診したとき、その医療費がどのくらいかかり、その支払いはどのようになっているかを知っていただくとともに、健康管理の大切さと国保事業に対するご理解を深めていただくものです。また、この通知をもとに、医療費に対する意識を高め、正しい受診を心掛けていただくきっかけにもなります。
本市では医療機関などを受診した世帯に3カ月に一度(年4回)、医療費通知を発送しています。記載内容は受診年月、受診者名、医療機関名、医療費の金額、自己負担額などです。医療費通知が届きましたら、ぜひ内容をご確認ください。
■特定健診や簡易人間ドックの実施
本市では、国保に加入されている方の身体の異常をいち早くキャッチするために、特定健診(40〜74歳の方が対象)や簡易人間ドック(本年度中に25・30・35・40・45・50・55・60・65・70歳になる方が対象)を行っています。健康を維持するためにも大切な検査ですので、ぜひお役立てください。
対象の方には、受診券やご案内ハガキなどを送付しています。ご不明な点がありましたら、国保高齢者医療係までお問い合わせください。
※特定健診と簡易人間ドックの重複受診はできません。
ご注意ください。
■重複服薬者や重複多受診者への訪問指導
同じ症状や病気で複数の医療機関を受診すると、医療費を増やすだけでなく、検査や投薬が重複することによって治療に支障をきたしたり、身体に悪影響を与えてしまう心配があります。本市では適正な受診や服薬を推進するため、個別訪問による指導を行っています。
◇お薬手帳を活用しましょう
お薬手帳は処方された薬の詳細を記録できる手帳です。薬の重複などをチェックできるように、お薬手帳は1人1冊にまとめましょう。なお、マイナンバーカードと保険証のひも付けをしていれば、スマートフォンからも確認できます。
※スマホからの確認にはマイナポータルアプリが必要です。
■ジェネリック医療品差額通知の発送
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)の特許期間が過ぎた後に販売される新薬と同じ効能のある医薬品で、新薬より低価格です。
本市では、対象者の方に年3回、ジェネリック医薬品に変更すると医療費がどれくらい安くなるかを通知しています。ジェネリック医薬品に変更する場合には、医師や薬剤師にご相談ください。
問い合わせ:健康管理課 国保高齢者医療係
【電話】43-0378
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