国保は、病気やけがをしたときに医療費などの負担を軽くするため、全ての加入者がお金を出し合って互いに助け合う制度です。
今回は、国保の運営に大きな影響を与える医療費の現状や、国保税の状況について紹介します。
■増え続ける医療費
国保の加入者数が年々減少する一方で、国保加入者の高齢化や医療技術の高度化に伴い、1人当たりの医療費は増加傾向にあります。令和4年度の1人当たりの医療費は約44万円でした。
[国保加入者数と一人当たり医療費の推移]
■医療費の抑制のために
○定期的な健康診断の受診
特定健診や人間ドックなどを定期的に受診し、病気の早期発見や早期治療を心掛けましょう。
○医療費通知書の確認
市は、治療にかかった医療費額を年6回通知しています。自己負担額を確認して、医療費に対する関心を高めましょう。
○ジェネリック医薬品の利用
新薬に比べて価格が安いため、支払う代金の軽減や医療費全体の抑制にもつながる「ジェネリック医薬品」を利用しましょう。
※ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分で作られていて、同等の効果があります。また、味や臭いの改善、保存性の向上などが図られています
■国保税の収納率・収納額
令和4年度の国保税の収納率は95.43%で、令和2年度から3年連続で95%以上の収納率を達成しています。一方で、加入者数の減少に伴い、収納額は減少傾向にあります。
[国保税の収納額および収納率の推移]
■国保税確保と税負担の公平性を保つための取り組み
○夜間窓口の設置
毎週木曜日(祝日を除く)に、19時まで時間を延長して、納税相談を行っています。
○納税お知らせセンターの開設
センターでは滞納者に直接電話で納付を促しています。
○財産調査・差し押さえによる滞納処分
滞納者に対して、財産の調査に基づき預貯金など財産の差し押さえを行っています。
■納め忘れを防ぐ口座振替
国保税の納め忘れを防ぐため、口座振替を促進しています(Web申し込みも可)。申し込み方法など詳しくは、問い合わせください。
◆マイナンバーカードを健康保険証として利用ください
国は、令和6年秋以降に現行の健康保険証を廃止し、マイナ保険証に一本化する取り組みを進めています。マイナンバーカードを健康保険証として利用するためには、マイナポータルなどで事前登録が必要です。また、保険年金課(黄色窓口)でも登録の補助を行っています。
※マイナンバーカードが手元に無い人は、無償交付される資格確認書を医療機関などで提示することで、保険給付を受けることができます
問い合わせ:保険年金課
【電話】23‒2127
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