一度むし歯になると、二度と元の健全な歯には戻らないと言われています。生涯にわたり健康な歯を保つため、子どものときからむし歯予防に取り組みましょう。
■児童のむし歯罹患(りかん)本数
本市の令和4年度の12歳児一人当たりのむし歯本数は1・55本で、県平均の0・76本に比べ、むし歯の罹患本数が高くなっています。
■むし歯予防の取り組み
市教育委員会では、市内の小・中学校で歯の保健指導や歯磨き指導、歯科健診を実施しています。市内小学校では、保護者が希望した児童に対し、フッ化物洗口を行っています。フッ化物は、歯の表面を強くし、むし歯菌の働きを弱める効果が期待されます。
◆INTERVIEW
都城歯科医師会 地域保健母子・学校歯科担当理事 稲田英三郎さん
約40年前の都城市の子どものむし歯は、一人当たり5~6本で、むし歯が多い時代でした。
「むし歯になったら治す」ではなく、「むし歯にならないようにする」という考え方が浸透し、その効果が現れてきたことを歯科医の私たちが実感したのは、10年程前からです。
子どもの頃からの徹底的なブラッシングや食事の管理、フッ化物の応用によってむし歯は予防できます。継続的なむし歯予防を実現できるよう、大人も「早期歯科治療・定期的な歯科医院の受診」を心がけてください。いい歯を保つ最良の方法は、歯が痛くないときに受診することです。
問い合わせ:学校教育課
【電話】23‒2186
<この記事についてアンケートにご協力ください。>