市では、市民の皆さんがいつまでも住み慣れた地域で生活できることを目的に、「こけないからだづくり講座」を行っています。心も体もまちも元気になる本講座に参加してみませんか。
■こけないからだづくり講座とは
地域住民を主体としたサポーターにより自治公民館などで週1回以上、椅子に座ってできる体操や健康教育を行っています。健康教育では、講座の開設年数に応じて、理学療法士や歯科衛生士、管理栄養士などの専門職を派遣し、筋力体操や口腔体操などの指導を行っています。
また、各地域包括支援センターの認知症地域支援推進員による「認知症の話」・社会福祉士による「成年後見について」の講話や、介護予防担当による「脳トレ」・「骨盤底筋群を鍛える運動」も行っています。
平成26年に始まった本講座。令和5年9月には、266カ所目となる講座が立ち上がりました。コロナ禍で休止していた講座も徐々に再開しつつあり、現在、約3千人の高齢者が参加しています。
■講座参加による効果
令和2年度に行った県立看護大との効果検証の結果は次のとおりです。
○運動機能改善効果
9カ月以上参加することで、10歳若い世代と同程度まで運動機能の改善効果がみられました。特に、60・70代のうちに取り組むほど、効果は大きくなりました。
○医療費抑制効果
講座への参加頻度が多くなるほど、一人当たりの医療費が下がることが分かりました。
3年間の事業で削減できた医療費は、一人当たり約3~6万円、総計で約6千万円の削減と推計されています。これは、講座参加による効果とともに健康意識の向上によるものと考えられます。
見守りや声かけなど、個人の健康だけでなく、地域が元気になる取り組みの一つにもなっている本講座。住民同士で気軽に楽しく参加することで「生きがいづくり」や「仲間づくり」、そして「元気なまちづくり」にもつながります。参加を希望する人は、介護保険課または各地域包括支援センターへ連絡ください。
◆平均寿命と健康寿命
2025年に団塊の世代が75歳以上になります。国は、医療費や介護保険料などの社会保障費がますます増加すると推測しています。なお、本市の高齢化率は32.12%(令和5年9月1日時点)で、年々増加しています。
このような中、日本の平均寿命は世界トップクラスですが、健康寿命(身の回りのことがある程度自分でできる期間)は、まだ延びる余地があります。平均寿命と健康寿命の差が、周囲の人からの介護や看病を受けて過ごしている期間です。国の健康長寿延伸プランでは、2040年までに健康寿命を男性75.14歳、女性77.79歳以上を目指すことが掲げられています。
宮崎県の平均寿命と健康寿命(R1)
問い合わせ:介護保険課
【電話】23‒2685
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