血糖値が慢性的に高くなる糖尿病。放置すると合併症が進行し、重篤な臓器障害を引き起こす危険があります。今回は、糖尿病への理解を深め、日常の生活習慣を見直すポイントを紹介します。
■糖尿病とは
血液中の糖の吸収を手助けする「インスリン」というホルモンが不足したり、その働きが鈍くなったりすることで、血液中の糖が慢性的に高い状態が続くことをいいます。
日本人の糖尿病の90パーセントを占める2型糖尿病は、遺伝的な要因、食べすぎや運動不足などの生活習慣が影響して発症します。初期は自覚症状がほとんどないため、気付いた時には進行している恐ろしい病気です。
■糖尿病予防のための生活習慣
○食生活
・1日3回、規則正しく食べる
・腹八分目を意識し、食べすぎない
・よくかんで、ゆっくり食べる
・野菜や海藻、きのこなど食物繊維が多い食材を取り入れる
○運動
・ウオーキングなどの有酸素運動を取り入れる
・スクワットなどの運動で筋肉量を増やす
・掃除など毎日の家事で体を動かす
○その他の生活習慣
・禁煙に取り組む
・お酒の飲み過ぎに注意する
・自分に合った気分転換を見つけ、ストレスを解消する
・年に1回健康診断を受ける(空腹時血糖値やHbA1cの検査値を確認する)
◆家族や大切な人が糖尿病と診断されたら
(古賀総合病院 内分泌代謝内科 松尾崇(たかし)医長)
糖尿病の治療は食事療法と運動療法が基本です。また、合併症の発症や進行を予防するためには、持続的な血糖マネジメントが必要です。身近な人が積極的にサポートしましょう。
問い合わせ:健康課
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