明治時代から今日に至るまでに、まちの様子や人々の生活は大きく変化してきました。今回は、市内各地域のこれまでの歩みを写真や年表で振り返るとともに、“明治から令和の軌跡”を教育・産業・くらしの変化を柱に展示する歴史資料館企画展の概要を紹介します。
■旧都城市地域
○主な出来事
明治2年 都城郷が上荘内・下荘内・梶山の三郷に分割
明治4年 都城県設置(同6年廃止。同16年諸県郡が南北分割され北諸県郡誕生)
明治22年 都城町、沖水村、五十市村、志和池村、中郷村、庄内村誕生(同24年に庄内村が庄内村と西岳村に分かれる。昭和31年に合併し荘内町)
明治41年 電話が開通
明治43年 電灯がともる
大正2年 都城駅開業(同12年西都城駅開業)。都座(劇場)が開業
大正5年 電気館(映画館)開業。同10年朝日館開業
大正13年 旧都城市となる
昭和11年 五十市村・沖水村が旧都城市と合併(同32年志和池村、同40年荘内町、同42年中郷村が合併)
昭和24年 市営競馬始まる
昭和33年 テレビ受信開始
昭和56年 九州縦貫自動車道宮崎線全線開通
平成18年 都城市誕生(同17年旧都城市閉庁)
■旧山之口町地域
○主な出来事
明治4年 山之口郷となる
明治22年 山之口村誕生
大正3年 山之口駅開業(同5年青井岳駅開業)
昭和21年 電話が開通
昭和37年 青井岳キャンプ場開業
昭和39年 山之口町となる
昭和56年 九州縦貫自動車道宮崎線全線開通(山之口サービスエリア開業)
昭和60年 天神ダム着工
平成元年 山之口弥五郎どん祭りが県指定無形民俗文化財に指定
平成4年 山之口人形浄瑠璃資料館(人形の館)開館(同8年山之口の文弥人形が国無形民俗文化財に指定)
平成6年 あじさい公園、道の駅山之口が開業
平成18年 都城市誕生(同17年旧山之口町閉庁)
■旧高城町地域
○主な出来事
明治3年 三俣郷となる(同年に上三俣、同5年に高城郷)
明治22年 高城村誕生
明治44年 電話が開通
大正2年 洋館建ての役場が日和城下に完成。村内の町区に電灯がともる
大正13年 大楽座(劇場)が開業。昭和21年には高城映画劇場が開業
大正14年 轟ダム完成。昭和36年大淀川第一発電所ダム設置により同ダム撤去
大正15年 四家鉱山採掘開始(昭和27年閉鉱)
昭和9年 高城町となる
平成4年 高城町郷土資料館(月山日和城)完成
平成12年 観音さくらの里開業
平成18年 都城市誕生(同17年旧高城町閉庁)
■旧山田町地域
○主な出来事
明治2年 上荘内郷の一部となる。同4年荘内郷となる
明治22年 山田村誕生
明治34年 前田用水路完成
大正2年 谷頭駅開業(小林駅~谷頭駅開通)
大正6年 電灯がともる
昭和5年 電話が開通
昭和28年 山田町となる
昭和30年 町営駒発電所が完成
平成5年 全国かかしフェスティバル開催。山田町活性化センター「かかし館」・かかしのモニュメント完成
平成12年 かかしの里「ゆぽっぽ」開業
平成14年 かかしの里パークゴルフ場開業
平成18年 都城市誕生(同17年旧山田町閉庁)
■旧高崎町地域
○主な出来事
明治3年 高原郷の一部となる
明治22年 高崎村誕生
大正2年 高崎新田駅開業
※都城初の鉄道駅(小林駅~高崎新田駅開通)
大正6年頃 電灯がともる
大正14年 轟ダム完成。昭和36年大淀川第一発電所ダム設置により同ダム撤去
昭和元年 電話が開通
昭和7年 吉松駅~都城駅が吉都線となる
昭和15年 高崎町となる
昭和20年 日向前田駅開業
昭和38年 東高崎駅開業
平成2年 星のよく見える町日本一(通算7回選ばれる)。同3年たちばな天文台開業
平成18年 都城市誕生(同17年旧高崎町閉庁)
■都城歴史資料館企画展 みやこのじょうのあゆみ
~明治から令和の軌跡~
本企画展では、明治から令和までに都城のまちの様子や人々の生活がどのように変化したのか、収蔵資料や写真などで紹介します。
○第1章 教育の変化
子どもたちが使っていた教科書や勉強道具などがどのように変化したのか、当時の子どもたちの勉強の様子が分かる写真なども交えて紹介します。
主な展示資料:「夏季練習帳」、「新定女子修身」、「石盤」
○第2章 産業の変化
都城の産業は、行政と民間会社などが協力してさまざまな苦難を乗り越えて発展してきました。今回は、養蚕業や畜産業、林業、醸造業、茶業の当時の道具や関連資料から、今日までの発展の経緯を紹介します。
主な展示資料:マユケバトリ、ハトカン、都城鳥瞰図リーフレット
○第3章 くらしの変化
技術の進歩やインフラ整備などにより人々の生活は大きく変化していきました。また、戦争や災害などで生活が苦しくなった時期もありました。ここでは、当時の暮らしが垣間見える資料や、かつて都城にあった娯楽施設などを紹介します。
主な展示資料:競馬優勝旗、カラーテレビ、歯ブラシ
◇昔の教科書を見てみませんか
・初等小学 修身入門
この教科書は、明治14年に作られた※修身教科書です。同16年の認可制度(文部省の認可のない教科書は使用できない)前のものであるため、文部省認可の文字や認可印などがなく、教科書を自由に発行し、使用していたことが分かります。
※現代の道徳に相当する科目
◇企画展概要
会期:2月6日(火)~5月12日(日)
※月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)は休館
開館時間:9時30分~17時
※入館は16時30分まで
入館料:大人220円(160円)、高校生以上160円(110円)、小・中学生110円(50円)
※( )は20人以上の団体料金
問い合わせ:文化財課
【電話】23‒9547
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