■全線開通が目前に迫る都城志布志道路 さらに高まる「地の利」の優位性
本市の持つ「3つの宝」の一つ「地の利」。「都城志布志道路」の開通が目前に迫り、防災や経済、医療などさまざまな面でのさらなる機能強化が期待されています。
今回は、本市の「地の利」を生かした取り組みなどについて紹介します。
◇都城の「地の利」
本市は、宮崎市と鹿児島市の間に位置し、陸・海・空からのアクセス性に富んだ南九州圏域の「物流拠点都市」です。
市では、都城志布志道路の整備促進などと併せて「地の利」を生かした企業立地を強力に推進。企業立地件数は急速に増加していて、特に平成24年11月から令和6年6月末までの企業立地総件数は162件、経済波及効果は1638億円、立地企業が見込む雇用計画数は4311人で、さらなる雇用の場を生み出すとともに直接・間接的にさまざまな波及効果をもたらしています。
◇待ち望んだ全線開通が目前
計画路線指定を受けた平成6年以降、着実に整備を進めてきた都城志布志道路。
市では、早期全線開通に向けて、曽於市・志布志市や都城志布志道路早期完成促進民間協議会、道づくりを考える都城広域女性の会などと共に、都城志布志道路整備・活用促進大会の開催や、国や県への要望活動などを積極的に進めてきました。官民一体となった取り組みにより、全線開通の日がいよいよ目前に迫っています。
◆「命」と「暮らし」を守る都城志布志道路の3つの役割
○防災の道
南海トラフ巨大地震などによる津波の影響で、特に甚大な被害が想定される太平洋沿岸地域。本道路は、大規模災害時に人的・物的支援を行うため、太平洋沿岸地域と後方支援都市である本市を結ぶ「防災機能の強化」を図る路線としての効果が期待されます。
・防災道の駅
県内唯一の防災道の駅に選定されている「道の駅」都城NiQLL(ニクル)。大規模災害時における広域的な防災拠点としての役割を担っています。
○経済の道
輸送コストの縮減・飼料の安定供給による農林畜産業の活性化および6次産業化の推進、企業立地や新たな雇用創出などに大きく寄与し、本地域の「経済機能の強化」への効果が期待されています。
・食料供給基地を支える道
日本有数の畜産産出額を誇る食料供給基地である都城・曽於地域。「国際バルク戦略港湾」である志布志港で取り扱っている配合飼料の5割以上が本道路を経由して本地域およびその他宮崎県内へと輸送されています。
○医療の道
都城広域定住自立圏のみならず、広範囲の救急を支える都城市郡医師会病院。地域医療の拠点として都城夜間急病センターや三次救急医療施設と連携し、切れ目のない医療体制を構築しています。平成30年以降、本市以南地域からの来院患者数は増加傾向にあり、本道路の全線開通により搬送にかかる所要時間が短縮されることで、救急搬送時の救命率向上が期待できます。
[曽於・志布志・串間・日南からの来院患者数]
平成6年のスタートから本年度で丸30年が経過する都城志布志道路整備事業。市長に就任した12年前、開通区間は全体のおよそ3割でしたが、この12年で残り7割の区間の開通にこぎつけることができました。長い期間がかかりましたが、関係者の皆さま一人一人の力が結集して、本年度でいよいよ全線開通の見通しとなったことに心から御礼申し上げます。
本道路が全線開通すると、防災・経済・医療の面でも圏域にとって大変大きな力となります。本年度末での全線開通が確実に実現するよう、引き続き国・鹿児島県・宮崎県に対して地域の声を届けてまいります。
都城都城市長 池田宜永
問い合わせ:
・都市計画課【電話】23-2090
・企業立地課【電話】23-2753
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