文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]自分を守る。共に助けあう。(1)

1/24

富山県入善町

■「生き抜く力」磨く「防災キャンプ」
ことしは、1月の能登半島地震や8月8日の宮崎県沖・日向灘が震源の地震など、大きな地震が頻発しています。地震に限らず、台風や洪水など、いつ起こるかわからない自然災害には、普段の備えが重要です。そこで今月は、災害から命を守る備えについて考えます。
ここでは、入善西中学校で開かれた、「防災キャンプ」の様子を紹介します。

入善西中学校で7月28日、「防災キャンプ」が開かれ、自主的に参加した1・2年生22人が上原地区の防災士や町職員指導のもと、防災マップ作りや避難所運営訓練を行い、災害を生き抜く力を磨きました。
同事業は、ことし1月1日に発生した能登半島地震をはじめ、大雨や台風などの自然災害の多発化・激甚化を受け、防災教育の推進を図るために学校が企画したもの。同校では7月10日~12日に全校で防災に関する事前学習を実施し、得た知識を実践する場としてキャンプを行いました。
生徒と防災士は4班に分かれ、「地震」、「大雨」、「自然」の3つの視点で学校周辺を歩きながら危険箇所を調査・記録。地図に調査結果を手で書き込んで防災マップを作成した後、パソコンやプロジェクターを使って発表しました。
避難所の運営訓練では、段ボール製のベッドとパーティションの組み立てに挑戦。避難所内で、プライバシーを確保しながら休める空間を作ることの重要性を学びました。
炊き出し訓練では、レトルトカレーとパックご飯を鍋で湯せんして食べたほか、備蓄用食料を試食しました。

◇参加者の声
・西村 匠生(たくみ)さん(2年)
・福島 朱晴(すばる)さん(2年)
・椻下 日翔(あきと)さん(2年)
段ボールベッドやパーティションの組み立ては意外と難しかったですが、作り方を覚えられました。いざという時には自分から率先して組み立てて、避難所運営に貢献したいですね。

・長谷川 蒼唯(あおい)さん(2年)
・塚田 紗矢(さや)さん(2年)
・福澤 歩桜(あゆさ)さん(2年)
避難中、水や乾パンだけだとストレスがたまるかもしれないと感じました。非常用バッグに、カレーやお菓子など、食べ慣れたものが十分に入っているか点検する習慣をつけたいです。

・小路 衆一(しゅういち)さん(63歳)
・杉田 美雪(みゆき)さん(65歳)
生徒たちと学校周辺を回ったとき、意外な目線で危険箇所を発見していて驚きました。生徒たちには、各自の自宅周辺も歩いて調査し、災害時に安全に避難できるよう備えてほしいです。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU