■有限会社 耕
▽生産から加工、販売まで全てお任せください 6次産業化で地産地消を推進します!
昭和50年に小矢部営農センターとして創業してから約50年の歴史を持つ有限会社耕は、津沢地区を中心に農業の受託を行う会社。150ヘクタール(東京ドーム約32個分)を超える農地を耕作しており、安心・安全なお米や野菜を生産し、食卓に届けています。
耕が最も多く生産しているのは私たちの主食となるお米。昨年の水稲作付面積は約110ヘクタールと広大で、主にコシヒカリや富富富といった品種を生産し、収穫したお米はいなば農業協同組合をはじめ近隣の卸売業者に出荷しているほか地元飲食店との直接取引もあるそうで、飲食店の利用客からは「定食のご飯がとてもおいしい」と好評を得ているとのことです。
農産物を生産する一方で耕は、農産物を加工・販売する6次産業にも積極的に取り組んでおり、収穫した大豆を使った「豆腐」や「おから」をはじめ、自社製の糀を使った「味噌」、小矢部ブランドに認定されている「にしんの糀漬け」などバラエティに富んだ商品を直売所や地元スーパーにて販売。これだけでおいしい朝ごはんができそうなラインナップですね。
また、稲刈りの際に発生する「もみ殻」を加工し、バイオマス燃料化する取組をご紹介いただきました。SDGsの推進につながることはもとより、薪よりも安価で、湿気に強く長期保存が可能なことから災害時用備蓄品としても注目を集めています。
取材を進める中で若い従業員さんが多く目に止まり、伺ったところ最年少は昨年の春に高校を卒業したばかりの19歳とのこと。更に職場の雰囲気について伺うと「20歳代、30歳代の従業員が多く、活発で元気のある職場です。ときに度を超すこともありますが…」と苦笑い。
最後に聞いたのは「生産者としての喜びを感じる瞬間は、『おいしかったよ』、『また買いにくるちゃ』というお客さんの声を聴いたとき」とのお話。自然環境の変化や農業技術の進歩などに対応しながら、耕はこれからも私たちの食を支える企業として、消費者に喜んでもらえる農産品の生産、商品づくりを進めていきます。
▽働く人に聞きました
脊戸(せと)大鷹(たいよう)さん(令和2年入社)
私の地元津沢で、20歳から農業をしています。4年目の今、農業機械の操縦や圃場管理をはじめ、農作物の定植から収穫まで行っています。作業一つ一つに農業ならではの難しさや奥深さがあり、日々思索しながら仕事に取り組んでいます。農業従事者の人手不足や高齢化が進む中で、若い自分達が頑張っていければと思っています。そしてこれからもお客様のもとに、美味しいお米や野菜を届けていきたいです
▽うちの会社の強み
その1 耕作面積の拡大による安定した経営基盤
その2 直売所における農産品・加工品の販売を通じた地産地消の取組
▽事業所データ
事業所名:有限会社 耕
設立:平成5年
業種:請負農業
住所:興法寺88-2
【電話】61-3484
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