●厚生文教委員会
所管事項:市民部、教育委員会に関する事項
▽子育て環境に配慮した行政サービスの構築を
「病児保育の今後の取り組みは?」
大学生 中野 綾音さん
Q.
全国的に病児保育のニーズが高まっている。氷見市での病児保育事業や情報発信、利用状況、ニーズの把握、県内自治体の実施状況、今後の病児保育への取り組みはどうなっているか。
A.
核家族化や働き方の多様化による病児保育のニーズに対応するため、「しんまちこども園」に看護師と病児保育士を配置し、病児保育を実施している。県内他市の病児保育を利用することができる広域化による利便性向上の検討を進めている。ホームページやSNSで周知し、子育て世帯に寄り添った病児保育に努め、より一層安心して子育てができる環境の整備を図りたい。
▽少子高齢化に伴う介護ニーズに対応を
「利用者と従事者への支援は?」
高校生 神谷 凛人さん
Q.
高まる介護サービスの利用希望に対する市の取り組みや現状、広報はどうなっているか。また、負担の大きい介護従事者が、仕事にやりがいを感じ、仕事を続けていくための市の支援はあるのか。
A.
100歳体操や介護予防教室の開催など、地域ぐるみの介護予防活動支援を行っている。「介護保険のしおり」の介護保険証との同時配布、高齢者宅の訪問、健康相談会やケーブルテレビでのサービス内容の紹介などの広報にも取り組んでいる。介護従事者には、就労支援のための補助制度を設けているほか、今後、介護職イメージアップに向けた座談会の開催や、ICTの活用による業務効率化を支援したい。
▽人口減少対策としての移住者への子育て支援を
「多様な保育ニーズへの対応は?」
会社員 森越 真知子さん
Q.
移住者への子育て支援策は。また、就労しながらの子育てなど、各家庭の保育ニーズにはどう対応しているのか。保育士の人材不足や働きやすい環境づくりへの対応はどうか。
A.
子育て世代の移住者が悩みや不安を共有できる「アウェイ育児友の会」を地域子育てセンターで開催している。市内のほとんどの保育所などで延長保育を実施するなど、安心して子育てができる環境づくりに取り組んでいる。ボランティアによる絵本の読み聞かせや食事介助などのサポート、保育業務支援システムの導入により、保育士の業務の軽減を図っている。
▽高齢者世帯の孤立を防ぎ必要なサポートを
「高齢者世帯の相談先は?」
団体職員 中山 翔太さん
Q.
サポートの必要な高齢者世帯の相談窓口はどこにあり、どのような相談に応じてくれるのか。高齢者世帯の孤立について、状況の把握の仕方、今後の取り組みを伺いたい。
A.
福祉介護課などの関係各課や総合相談窓口「ふくし相談サポートセンター」で相談に応じている。「一人暮らしの親の生活が心配」など、さまざまな相談を受け、支援につなげている。民生委員や地区社会福祉協議会による「ケアネット活動」や「なんでも相談窓口」などによる地域での見守り・相談活動を重層的に展開している。公的機関と地域の取り組みの連携を強化し、社会的孤立の早期発見と支援の強化に努めたい。
▽学校教育のデジタル化の現状と今後の展望
「デジタル機器の活用状況は?」
団体職員 嵐 勇輔さん
Q.
デジタル時代を生きる子どもたちにふさわしい学びを実現するための、小中学校でのデジタル化の現状は。子どもたちの学びはどう変化しているか。今後、学校教育でのデジタル化をどのように展開するのか。
A.
平成23年度以降、他市に先駆けてICT教育の環境を整備している。令和2年度には、児童生徒に1人1台のタブレットPCを配布し、高速ネットワーク環境を整備した。どの学校でもデジタル機器を日々活用し、児童生徒のICT活用能力の向上につながっている。令和3年度に開始した小規模校の合同遠隔授業などの取り組みを継続・充実し、氷見市への誇りを醸成したい。
■厚生文教委員長報告
自営業 川畑 千佳子さん
少子高齢化・人口減少が進む中でも、「育てたいまち」「誰もが元気に暮らせるまち」の観点から議論を進めた。氷見市では、子どもから高齢者までの誰もが生き生きと元気に育ち、暮らせる環境の充実を図り、各世代におけるきめ細やかな支援が欠かせないとの意見や、市民が生涯にわたりスポーツを楽しむことのできる環境づくりが必要などの意見が出された。私たち一人一人が氷見の素晴らしい魅力を伝えつつ、市民の誰もが生涯にわたり元気に暮らせる手助けとなるよう自覚を持って市政に参画することで、氷見市の明るい未来を築くことができると信じている。
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