《城端線・氷見線》鉄道事業再構築実施計画を国に申請しました〜計画の概要を紹介します〜
JR城端線・氷見線の利便性・快適性の向上に向けて、昨年7月から検討してきた城端線・氷見線再構築検討会で「城端線・氷見線鉄道事業再構築実施計画」を取りまとめ、県、沿線4市(高岡、氷見、砺波、南砺)、JR西日本、あいの風とやま鉄道が、12月22日に国土交通大臣に計画認定を申請しました。この計画は、本市において、これからのさまざまな施策に大きな効果が見込まれることから、認定後着実に実施していくとともに、まちづくりなどと連動させて、本市の活性化に取り組んでいきます。
1.計画期間
令和6年2月15日~令和16年3月31日(10年間)
2.事業主体の変更について
変更内容:事業主体をJR西日本からあいの風とやま鉄道へ変更
変更時期:新型鉄道車両の導入完了と同時期(令和11年ごろ)
変更までの対応:JR西日本所有の鉄道施設などのあいの風とやま鉄道への譲渡や要員の派遣条件などについて、協議の上、決定
3.城端線・氷見線がもっと便利に快適に
(1)新型鉄道車両を34両導入
(現車両24両を新型車両に置き換え)
(2)運行本数を両線とも1日60本程度に
(現行:城端線42本/日、氷見線36本/日)
(3)パターンダイヤを実施(日中)
一定間隔で周期的に運行します。
(4)交通系ICカード対応改札機を設置
設置駅:全駅(城端線12駅、氷見線7駅の計19駅)
(5)城端線・氷見線の直通化
城端線と氷見線が、高岡駅で乗り換えなしで直通に
(6)移管に伴う整備・既存設備の再整備
発車時刻や接近を表示する「旅客案内システム」の導入など
4.計画の実施で見込まれる効果
・県西部の交通ネットワークの強化
・路線収支年間3.8億円の改善
・利用者数約2,400人/日の増
・利便性の向上
・まちづくりと連動した公共交通網の形成
5.計画事業費(382億円)と国・県・沿線4市・JR西日本の費用負担
◎JR西日本の拠出金は150億円
(1)施設整備費…342億円
沿線4市の負担額は64億円(交付税措置を除く実質負担額35億円)
(2)経営安定支援…40億円
沿線4市の負担額は11億円(出資金2億円、経営安定基金9億円(1.8億円/年※)
6.城端線・氷見線と氷見市のミライ(今後のまちづくりと地域活性化)
●まちづくり
「再構築による利便性・快適性の向上」と「まちづくり」などを連動させて、好循環を生み、誰もが幸せに暮らせるまちづくりを実施していきます。
●バス路線との連携
路線バスの駅前への乗り入れや、氷見線のパターンダイヤに合わせた市街地周遊バスやNPOバスなどのダイヤの設定により、氷見駅を起点とした交通網の充実を図ります。
●氷見駅前周辺の整備
氷見駅前のロータリーやアクセス道路、パークアンドライド※駐車場の整備を進め、市民の皆さんが氷見線を利用しやすい環境を整備します。
※自宅から最寄り駅まで自家用車を使い、駅の駐車場に停めて公共交通機関に乗り換えて目的地に行くこと
●観光の振興
城端線・氷見線の直通化により、「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟する富山湾がある氷見市から、世界遺産の「合掌集落」のある南砺市まで新しい列車を運行するなど、これまでできなかった観光プログラムの実施などにより、観光の振興につなげます。
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