《県内初!》変形性膝関節症治療の新たな選択肢新治療「Coolief(クーリーフ)」
-日帰り治療で、慢性的な膝の痛みを軽減!-
●変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、クッションとなっている膝関節の軟骨がすり減ることで、骨が変形して痛みや腫れを生じる疾患です。多くは加齢により発症し、進行すると歩行や階段の昇降などの日常動作に支障をきたします。
国内では、患者数は約800万人、潜在的な患者数は約3000万人と推定され、当院でも、膝に何らかの問題を抱えて受診する人がたくさんいます。レントゲンやMRIなどで検査を行い、変形性膝関節症と診断された人には、薬や湿布、ヒアルロン酸の注射、リハビリで治療(保存療法)を行います。症状があまり改善しない場合は、人工関節置換術や骨切り術などの治療(手術療法)を行うのが一般的です。
●富山県初!新治療「Coolief」を導入
これまでは、薬や注射で効果がみられない患者さんには、手術を勧めることしかできませんでした。
しかし、患者さんにとって手術を受け入れることは容易なことではありません。高齢でほかの病気を抱えているため、リスクの高さから手術できない人も少なくありません。
そこで、新たに導入したのが、「Coolief(クーリーフ)」を使った「末梢(まっしょう)神経ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法」です。Cooliefとは、保存療法と手術療法の中間的な位置付けとして、昨年6月に保険適用が認められた治療です。電極のついた針を膝の周囲に刺し、高周波を出して膝の痛みを伝える三つの神経を熱で固めることで、痛みの軽減が期待されます。
◎Coolief治療の特徴
超音波エコーでターゲットとなる3つの膝神経の位置を確認し、針先から出る高周波の熱でこれらの神経を固めて、痛みの軽減を図ります。
●ひざ痛に悩む患者さんに新たな選択肢を欧米では、治療を受けた人の約75%が、治療後6か月時点で痛みが治療前の半分以下に軽減し、その効果は2年ほど続いたと報告されています。
そのほか、1時間ほどで処置が終わるため、入院の必要がないというメリットもあります。仕事や家庭の事情で入院する時間が取れず、なかなか手術に踏み切れないという人にもお勧めしたい治療です。
◆外来担当医表
◎当院では、Cooliefを北陸でいち早く導入し、膝の痛みで悩んでいる患者さんへ、治療法の新たな選択肢として提案します。膝の痛みでお悩みの人は、整形外科へぜひ一度ご相談ください。
問合せ:
金沢医科大学氷見市民病院【電話】74-1900
医事課(内線1022)
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