令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、富山県での観測史上最大の震度5強を観測し、家屋の損壊・損傷が多発するなど、市民生活と地域経済に甚大な被害をもたらしました。
令和6年度当初予算を令和5年度補正予算などで措置した震災復旧・被災者支援予算と一体的に編成することにより、一日も早く被災者・被災地域の日常を取り戻し、復興と災害に強い安全・安心なまちづくりに向けて邁進していきます。
また、震災からの復旧途上にあっても、「子育て施策日本一」を目指した子育て支援のさらなる充実や、デジタル化とゼロカーボンの達成に向けた施策の推進、さらには長期化する物価高に対応するための事業にも重点的に予算を配分し、持続可能なまちづくりを進めていきます。
【一般会計】総額265億4,400万円
30億7,200万円(13.1%)増加【過去最大】
令和5年度予算額234億7,200万円
▼主な増加理由
●災害復旧などに関する国からの補助金などが増加
…国庫支出金を10億3,770万円増額(前年度比)
●窪小学校の長寿命化改修や、農業振興と定住人口の拡大による地域活性化を目指す拠点施設整備への支援、災害復旧に必要な借り入れなどが増加
…市債を13億1,933万円増額(前年度比)
【事業会計】75億1,616万円
6億18万円(8.7%)増加
令和5年度予算額69億1,598万円
▼主な増減理由
●令和6年能登半島地震で被災した道路や漁港などのインフラ施設などの本復旧などを実施
…災害復旧費を26億7,984万円増額(前年度比)
●災害復旧予算を確保するため、氷見運動公園テニスコートの整備や道路改良などの実施を見送り
…土木費を4億4,538万円減額(前年度比)
【特別会計】110億5,266万円
4億5065万円(3.9%)減少
令和5年度予算額115億331万円
◆令和6年度の主な事業
◎喫緊の課題に、的確かつスピード感を持って対応します!
【能登半島地震災害関連】46億3,842万円(うち15億8,451万円は事業会計)
※一部抜粋。金額は震災に関する事業費のみ。
1.被災者・被災事業者への支援(5事業 1億3,833万円)
●被災住宅応急支援事業費 8,400万円
被災者が民間賃貸住宅を借りるときに必要な家賃などを市が負担します。
●きれいな水づくり推進事業費 3,964万円
合併処理浄化槽の整備(被災した合併処理浄化槽の整備・修繕を含む)に対して助成します。
●クラウドファンディング活用支援事業費 100万円
事業者が事業の復旧や新たな事業展開のために活用するクラウドファンディングの手数料の一部を支援します(関連記事は8ページ)。
●安全・安心とやまの住まい耐震化促進事業費 1,110万円
(1)一般住宅の耐震改修や危険なコンクリートブロック塀などの撤去などに加え、新たに、耐震改修設計費を助成します。
(2)住宅の耐震化と液状化対策に関する市民向けセミナーを開催します。
●学校給食費支援事業費 259万円
家屋が全壊・半壊の被害を受けた児童・生徒の給食費を支援します。
2.社会を支える公共インフラなどの災害復旧(10事業 33億7,811万円)
※事業会計を含む
被災した農林施設(農業研修施設や農地施設、林業施設)やインフラ施設(市道や市営漁港、公園、下水道)、公共施設(芸術文化施設やスポーツ施設)などの本復旧を行います。
3.防災・減災対策などの充実(7事業 11億2,198万円)
※事業会計を含む
●防災力向上事業費 2,359万円
防災拠点に配備する備蓄品の充実や、地域の防災力の向上を図るためのセミナーを開催し、地域の防災に対する意識啓発を強化します。
●老朽管更新事業(水道事業会計) 5億3,570万円
水道の管路の強靭化を図るため、耐用年数が経過した老朽管を耐震性のある管に更新します。
●営業設備費(水道事業会計) 1,915万円
災害対策や緊急漏水への備えとして、加圧給水車(3トン級)を購入します。
●小学校長寿命化改修事業費 5億1,375万円
老朽化が進む窪小学校の構造躯体や外壁の劣化対策、非構造部材の耐震化など、長寿命化改修工事を行います。
◆災害からの普及復興のため、令和5年度補正予算と令和6年度当初予算を一体的に実施
●能登半島地震災害関連予算は総額70億6,134万円
令和5年度1月・2月・3月補正予算では、被災者の生活再建に向けた応急対策や、早急の修繕が必要なインフラなどの復旧に対して24億2,292万円(事業会計を含む。)を計上しており、令和6年度当初予算と合わせると、能登半島地震災害関連予算は総額70億6,134万円(うち19億3,914万円は事業会計)となります。令和5年度補正予算と令和6年度当初予算の事業を一体的に実施し、復旧、復興に向けて取り組みます。
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