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令和6年度 全国学力・学習状況調査を実施して

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富山県舟橋村

舟橋村教育委員会
文部科学省は令和6年度の学力学習状況調査について、調査結果を7月29日に公表しましたので、舟橋小・中学校の児童生徒の学力・学習状況調査の結果について、報告いたします。
調査実施日:令和6年4月18日(木)
調査対象:国・公・私立学校の小学校第6学年、中学校第3学年の全児童生徒
調査内容:教科に関する調査[国語、算数・数学]、質問紙調査[児童生徒、学校]
調査目的:児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るため、また教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることや、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立するために実施しています。(概要)

・舟橋小学校
今年度の舟橋小学校の平均正答率は、国語科が全国平均並み、算数科が富山県平均を上回っていました。本校の特徴として、2教科とも知識及び技能面での学力が定着しており、国語科では情報の扱い方、算数科では図形やデータ活用に関する問題の正答率が比較的高い結果でした。一方、課題としては、自分の考えが伝わるように表現を工夫すること、目的や意図に応じて伝え合う内容を検討すること等が挙がりました。
児童質問紙からは、朝食の摂取や生活リズム等の基本的な生活習慣は整っている傾向が見られました。しかし、学校の授業時間以外に勉強する時間が大幅に短いことやICTの積極的な活用がなされていないことも分かりました。今後は家庭学習への取組を支援するとともに、様々な場面においてICTを積極的に活用することで、より主体的な学習態度を育んでいきたいと思います。また、学習したことを総合的に生かして、自分の考えをまとめ表現する活動を意識的に取り入れることで、各自の自信につなげられるように努めていきます。

・舟橋中学校
今回調査された2教科ともに、平均正答率は全国平均や県平均を下回っています。
国語科では、短歌の内容について描写を基に捉える設問、数学科では、事象を数学的に解釈し、解決の方法を数学的に説明する等の「思考・判断・表現」に関する設問においてよい結果がみられました。一方、国語科では、「意見と根拠」、「具体と抽象」等、情報と情報の関係について理解しているかどうかをみる設問で正答率が低く、情報の扱い方に関する事項に課題がみられました。数学科では、「知識・技能」に関する設問の正答率が低く、基礎的・基本的な知識・技能の定着に課題がみられました。
生徒質問紙では、放課後や週末に学習塾など学校や家以外の場所で勉強している生徒や、スポーツをしている生徒の割合が高いことが分かりました。1日あたりの勉強時間も多い傾向にあり、学力向上のために努力している生徒が多いことが推察されます。一方で、学校に行くのは楽しいと思っている生徒や、普段の生活で幸せな気持ちになることがある生徒の割合が低いことも分かりました。
今後、生徒にとってより分かる授業づくりを目指して、基礎的・基本的な知識・技能の定着に一層力を入れるとともに、「学び合い」によって、個としてだけではなく、集団で達成感や成就感をもてるよう授業改善を図ります。

これらの分析から、課題となったところの改善を図るとともに、小中一貫教育の中で、タブレット端末などの情報通信技術(ICT)を積極的に活用し、基礎的・基本的な知識の定着を図りながら、自ら課題を見つけ解決していく探究的な学びにつながる学習を展開していきたいと考えています。そして、今後も学校・家庭・地域が協働して、舟橋村らしいきめ細やかな教育を更に推進していきます。

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