高齢化の進展に伴い、2040年には、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症になると言われています。認知症は誰もがなりうる病気です。自分自身や家族、身近な人が認知症になることは、決して珍しいことではありません。認知症を“他人事”と思わず、“我が事”として、一人ひとりが認知症についての正しい知識を持ち、理解することから始めませんか。
■「認知症」とは?
様々な脳の病気により、脳の神経細胞の働きが低下し、認知機能が低下して、普段の生活に支障をきたす状態をいいます。物を覚えられない、今までできていたことができなくなるなどの症状が現れます。また、不安やあせりを感じたり、周囲の適切ではない対応が重なると、攻撃的な言動や、妄想、幻覚などの症状が現れることもあります。
■「単なる物忘れ」との違いは?
年を重ねると、誰でも忘れっぽくなりますが、食べたメニューを思い出せないのは単なる物忘れです。もし、食べたこと自体を覚えていなければ、認知症の疑いがあります。
詳しくは認知症ケアパス「認知症安心ガイド」を確認してみましょう。
※2次元コードは本紙をご覧ください。
■早期発見・早期治療が大切です!
認知症のような症状が出現しても、早めに気づき、治療することで、進行を遅らせたり、症状を軽減したりという効果が期待できます。
▽認知症の始まりによく見られる症状です
□周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあるといわれる
□今日が何月何日かわからない時がある
□片づけ忘れや置き忘れが増え、探しものをすることが多くなった
□少し前のことをしばしば忘れることがある
□慣れているところでも道に迷うことがある
□料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
□ささいなことで怒りっぽくなった
気になる人は、地域包括支援センターやかかりつけ医などに相談しましょう!
■認知症の人とその家族の相談会(要予約)
認知症や介護などについての心配事や困り事を、専門職に相談できる場を設けています。詳しくは市ホームページをご覧ください。
対象:市内在住の認知症の人や認知症の心配がある人およびその家族
■認知症相談窓口
市内11か所にある地域包括支援センターごとに、「認知症地域支援推進員」を配置し、認知症に関する相談・支援などを行っています。
問合先:長寿福祉課
【電話】20-1165【FAX】20-1364
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