平成30年3月に作成された津波ハザードマップ。使用の地形図は都市計画図(平成27年11月更新)を一部修正しています。津波浸水想定は生地、石田、村椿地区内のエリアで、黒部市で想定される最大級の津波による浸水エリアを赤~黄色で示しています。地震の規模等によっては、より大きな津波が到達し、水位が高くなったり、想定されていない地域まで広がったりする可能性がありますのでご注意ください。
災害はいつ起きるか分からない。
令和6年はじまりの日に起こった大きな地震は、まさにこの言葉を痛感する出来事でした。
被害の大きかった地域と比べ、幸いにも黒部市は被害が大きいほうではありませんでしたが、今まで経験したことのない揺れに対し、個々の状況で適切な判断・行動がとれたでしょうか。
今回の地震を振り返り、今どんな備えをしておくべきか、次に同様の災害が起こった時にどんな行動をとるべきか、津波からの避難に加え、家屋倒壊等に備えておくことがご自身の命を守る上で重要です。
◆令和6年能登半島地震黒部市のタイムライン
◇1月1日(月・祝)
16:06 地震発生(震度2)
16:10 地震発生(震度5弱)
16:12 津波警報発表→避難開始
16:18 地震発生(震度3)
16:35 富山市で最大0・8m津波観測
16:46 順次各緊急避難場所開設
16:56 災害対策本部会議(以後2月2日までに本部会議を13回開催)
18:22 防災行政無線(市長による避難の呼びかけ)
◇1月2日(火)
01:15 津波注意報に切替え
02:05 避難指示解除
10:00 津波注意報解除
17:00 あこや〜の・市役所を除く緊急避難場所を順次閉鎖
◇1月3日(水)
12:00 すべての緊急避難場所を閉鎖
令和6年能登半島地震では、16時10分に黒部市で最大震度5弱、16時35分に富山市で最大0.8mの津波を観測しました。災害時に落ち着いて判断・行動するために、津波ハザードマップを確認し、自分の住んでいる場所の海抜はどのくらいか、緊急時はどこに避難するべきか、検討してみましょう。
ハザードマップは市HP(ホームページ)から見ることができます。
◆津波警報が出たら
今回の地震では、幸い黒部市では津波による人身被害は出ていませんが、津波警報発表時の最大津波予想は3mで、石川県輪島港では津波第1波が地震発生直後の16:10に到達、16:21には最大波1.2m以上が観測されています。富山湾でも海底地すべりが原因とみられる津波が、予想より早い発災後3分以内に到達したという報道もあります。黒部市でも大きな津波がすぐに到達する恐れがあることを自覚し、行動する必要があります。
◇身近な場所の海抜を知ろう
自分の住んでいる場所や、よく行く場所の海抜を頭に入れておきましょう。おおよその海抜が分かれば、津波警報が出たときにどこへ避難すべきか、移動手段は何か、山手へ行くのか、垂直避難が良いのか、その場に留まる方が良いのか、すぐに判断することができます。
◇津波警報が出ると交通渋滞が発生します
地震発生直後、沿岸部から山手へ向かう道が大渋滞になりました。過去には、東日本大震災などで、車で避難中に渋滞に巻き込まれ津波に遭った例もあります。車での避難にはリスクがある一方で、高台まで距離がある方や体が不自由な方など、どうしても車で移動しなければならない方もいます。どんな場合に車を使うべきか、車を使わずに素早く安全な場所へ行く方法はあるのか、日頃から考えておきましょう。
◆黒部市の被害状況等(R6.1.22現在)
・総避難者数 約2,500名
・人身被害傷病人 5名
・建物被害 65か所
・公共施設等被害その他建物施設等 33か所、道路通行止2か所、農林業施設での倒木等3か所、小中学校13施設
・その他 トロッコ電車の鐘釣橋損傷、宇奈月温泉の旅館等の施設損傷・利用キャンセル 他
◆ハザードマップ
現在、黒部市では、津波、洪水、土砂災害、ため池のハザードマップを発行しています。
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