◆認知症とは?
認知症とは、様々な原因により脳に変化が起こり、それまでできていたことができなくなり、生活に支障をきたした状態をいいます。
2025年には65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症になるといわれており、認知症は誰もがなりうるものと考えられています。
認知症であっても、尊厳と希望を持って、家族や友人、ご近所の人たちと一緒に、安心して暮らしていける地域づくりを黒部市全体で進めていくことが大切です。
◆認知症の種類
認知症の原因となる病気には、脳の神経細胞への影響が原因となる(1)アルツハイマー型認知症、(2)レビー小体型認知症、脳の血管の損傷等が原因となる(3)脳血管性認知症などがあります。
認知症の進行や症状は、原因となる病気や心身の状態、環境なども影響し、人によって大きく異なります。
◆認知症の種類と症状
◆認知症の経過
◆認知症と軽度認知障害(MCI)
認知症になる前段階として、「軽度認知障害(MCI)」と呼ばれる時期があります。「軽度認知障害(MCI)」とは、正常な状態と認知症の間の中間の状態で、物忘れなどの症状は目立つものの、日常生活には支障がない状態です。
この段階で、食事や運動などの生活習慣の改善に取り組んだり、適切な治療を受けたりすることで、認知機能の維持や回復が見込める場合もあります。
◆早期発見・早期対応が大切です
・原因が分かることで、治療し改善する場合があります。認知症のような症状を示す別の病気の可能性もあります。
・服薬や適切なケアなどで進行をゆるやかにできる場合があります。
・症状が軽い段階から、本人や家族が認知症のことを知り、今後の生活への備えを余裕をもって進められます。
◆認知症の早期発見の目安
ご自身やご家族で思い当たる症状はありませんか?
いくつか思い当たることがあれば、まずは専門家へ相談してみましょう(P9をご覧ください)。
◇もの忘れがひどい
・同じことを何度も言う・問う・する
・しまい忘れが増え、いつも探し物をしている
◇時間・場所が分からない
・約束の日時や場所を間違えるようになった
・慣れた道でも迷うことがある
◇意欲がなくなる
・身だしなみを構わなくなった
・趣味や好きなテレビ番組にも興味を示さなくなった
◇判断・理解力が衰える
・料理・計算・運転などのミスが多くなった
・新しいことが覚えられない
◇人柄が変わる
・些細なことで怒りっぽくなった
・自分の失敗を人のせいにする
*医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。
◆認知症の人への関わり方
認知症の症状に最初に気づくのは本人です。物忘れによる失敗などが多くなり、本人は不安を感じ始めます。
周囲の人が、認知症について理解し、安心できるような言葉かけや関わり方をすることで、認知症の進行をゆるやかにできるといわれています。
認知症の方と接するときには、認知症の方の正面から、目線を合わせ、ゆっくりと短く、分かりやすい言葉で話しかけるように心がけましょう。
◆認知症サポーター養成講座を受講してみませんか?
認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守り支援する応援者です。
申込:地域や職場などの概ね5名以上のグループでお申込みください。
*講座は90分程度、講師料・テキスト代等無料、日時・会場はご相談ください。
問合せ:福祉課
【電話】54-2502
<この記事についてアンケートにご協力ください。>