■心の健康を大切に…
~3月は自殺対策強化月間です~
健康な生活を送るためには、心のケアと体のケアの両方が大切です。心と体は相互関係と言われており、どちらかが不調になると相互に影響を及ぼしてしまいます。
ストレスの多い状況下で過ごしていると、心や体にさまざまな変化が現れることもあります。心の病気は、自分では症状に気付きにくいことも大きな特徴です。
皆さんの周囲に、以前と比べて様子が違う人はいませんか?気になる症状が続いていたり、生活面に支障をきたしていたりする場合は、相談をするよう勧めてください。
○心の変化
・気分が落ち込む
・物事に集中できない、何もしたくない
・イライラする、興味や喜びの喪失
・強い不安や緊張感が続く
・考えがまとまらない など
○体の変化
・疲れやすい、疲れがとれない
・眠れない、途中で目が覚める
・めまい・頭痛・肩こり
・吐き気や胃痛
・食欲の減退または増加 など
多くの場合は、時間の経過とともに自然に回復していきますが、このような症状が2週間以上続く場合には、かかりつけ医や専門機関に相談しましょう。特に、高齢期は”老年期うつ”と”認知症”との見極めも大切になります。気持ちや体調の変化はあなたの身体からの危険信号です。
■ゲートキーパー養成講座を開催しました
町では、誰もが自殺に追い込まれることのない地域をめざすことを目的に、心の健康・自殺予防対策事業の1つとしてゲートキーパー養成講座を行っています。
1月17日、町内小中学校のスクールカウンセラーである山口カウンセリングオフィスの臨床心理士武田朋昭先生を講師に迎え、民生児童委員の皆さんを対象に高齢期の心の健康を支えるゲートキーパー養成講座を実施しました。ゲートキーパーとは、身近な人の心の変化に気づき、話を聴いたり、必要な時には専門機関につなぎ、つないだ後も寄り添い見守ったりすることができる人のことです。民生児童委員のみなさんは、どのような状態が心の健康に影響を及ぼしているのかを学び、ミニワークでは、コミュニケーションの練習をして、自身のコミュニケーションの傾向を確認したり、相談を受けた時の声のかけ方や聴き方、対応するときのポイントを確認したりし、熱心に聴講されていました。
身近に話をよく聴いて、一緒に考えてくれる人がいると、孤独を防ぎ安心感が得られます。高齢化率が60%近く、高齢者の独居世帯・高齢者世帯の多い上関町では、地域の身近な人が心や体の変化に気づき、つながり、お互いに支え合える地域になることが大切です。
問合せ:保健福祉課 健康増進係
【電話】62-0324
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