文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔続報〕下松の古代ロマン

12/31

山口県下松市

■天王森古墳出土埴輪の復元 第3弾
ここ数年、下松の古代史を大きく揺るがしている天王森古墳の出土埴輪。新たに盾形埴輪2体が復元されました。1500年の時を経て今ここに!

特徴:
[写真左]高さ105cm、幅48cm、台部径26cm
[写真右]高さ99cm、幅43cm、台部径25cm
いずれも円筒の胴体に板状の粘土がヒレ状に貼られ、中央が少し張り出す形の盾が表現されています。また、2体とも盾の頂辺が山形で、左右の角は少し尖った形です。表面には内と外に分けるように二本線が刻まれ、魔よけの意味がある三角形の連続模様(三角文・鋸歯文)が描かれています。
※写真は本紙参照

◇盾とは
古墳時代、盾には木製、革製、鉄製があり、戦闘のほか悪霊や邪気を払うための儀式に使用されていました。
出土した埴輪のモデルとなった盾は、漆塗りの革製で人の背丈ほどの高さがあり、身を隠すために置いて使用したことから置き盾と呼ばれます。

解説:
花園大学の高橋克寿教授は、「今回復元された2点は、(最初に復元された)大刀形埴輪同様、大阪府高槻市の真の継体天皇陵である今城塚古墳から出土した盾形埴輪の文様、作り方において非常に共通性が高い。このことから、天王森古墳の大刀形埴輪や盾形埴輪を製作した工人(集団)は、継体天皇の元で埴輪作りに従事した、あるいはそのような人物から埴輪作りを学んだと考えられる」と解説。
その上で、「天王森古墳の被葬者が当時の王権と強く結びついていたことを示している」とし、「資料的価値としても西日本有数である」と言及しています。

◇10月30日(水)から一般公開
盾形埴輪のほか、天王森古墳出土埴輪を一挙公開
期間:11月6日(水)まで
場所:下松タウンセンター「キラル」海の広場
※期間中の11月2日(土)15時30分から同会場で高橋教授による記念解説・対談を開催します(申込不要)。

問い合わせ:生涯学習振興課
【電話】45-1870

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU