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しもまちキラリ

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山口県下関市

■夢が丘中学校 夢ボラ
中学生自身が考えながらボランティア活動に参加する夢が丘中学校ふるさと応援活動、通称「夢ボラ」。18年間にわたり、積み重ねてきた活動が評価され、令和5年度「博報賞」功労賞を受賞しました。

■自分たちは地域のために何ができるか
□学校中に地域の方がいる日常
この集合写真、特別に集まってもらって撮影したものではありません。この日活動をしていた「まごころ届け隊」と「点字を知り隊」、「ふるさと応援隊」の皆さんと、それを支えるボランティアの方々です。夢が丘中学校では、こうした光景が日常。昼休みを中心に、地域の方と一緒にさまざまな活動を行っているのです。
「これほど地域の方が関わっている中学校は珍しいと思います」そう話すのは、静間均校長(集合写真後列一番右)。「同世代の仲間しかいない集団の中で育つと、大人相手に萎縮しがちですが、この子たちは大人とも対等に話せます。日常的な大人との関わりが、生徒のコミュニケーション力の向上につながっています」

□中学生を地域のヒーローに
長年夢ボラの活動に関わる、地域学校協働活動推進員の村岡亜由子さん(集合写真前列左から4人目)に、お話を伺いました。
「小学生の頃は無邪気で元気なのに、中学生になると自分に自信がないという子が多い」
豊浦町体験活動・奉仕活動支援センター(当時)の非常勤職員として勤務していた村岡さんは、日々こう感じていたそうです。
「中学生が地域のヒーローになれたら。小学生が憧れる存在になれたら」そんな想いを胸に村岡さんはまず、中学生に小学生が参加する地域の行事の手伝いをしてもらうことにしました。すると地域の方から「助かったよ」「ありがとう」と、たくさん褒めてもらえ、参加した中学生も「頑張っている大人の姿を見て感動した、地域の人が好きになった」と、お互いに良好な関係が生まれました。
さらに、その姿を見ていた小学生が中学生になり、今度は自分たちがかっこいいと思われるようにと、張り切って活動に取り組むようになっていったそうです。

□夢ボラ、好きですか?
「年間1人1ボランティア」に取り組む夢が丘中学校の生徒たち。44種類ある活動メニューの中には生徒発案のものもあります。普段の友達だけでなく、同じ隊のメンバーと仲良くなれるのも、夢ボラの魅力のひとつ。
活動を支えるボランティアスタッフも「一緒に活動していて楽しいです。子どもたちはいろいろな経験をしてどんどん成長します。一番のエネルギーは、やっぱり子どもたちですね。学校の外でも声を掛けてくれますよ」と、うれしそうに話します。
子どもたちの豊かな心を育み、地域とのつながりを生む。村岡さんが仕掛けた夢ボラは、地域に温かい好循環をもたらしています。

(写真)夢ボラ新聞作成隊 活動を記事にまとめ地域や保護者の方にも見ていただきます。
(写真)よみっこ隊 地域の方から習った絵本の読み聞かせ方。心を込めて豊浦図書館で披露しました。
(写真)まごころ届け隊 折り紙で箸袋やメッセージカードを作って、地域のお年寄りへ。「温かい気持ちになる」と大好評だそう。
(写真)学校に花を飾り隊 地域のお花の先生に教わりながら、教室など学校に飾る花を生けます。

※写真は本紙参照

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