令和6年度の和木町の当初予算が、和木町議会3月定例会において可決されました。
和木町の予算は、総合計画(今は第5次総合計画)の重点施策「元気な子どもを育む子育て支援」「こども園・小学校・中学校までの一貫した教育の充実」「町民の元気を保つ、健康づくりの支援」「防災・防犯体制の充実」を主な柱として編成されています。
令和6年度は、町民の皆さんの暮らしを支え続けるため、まずはこれまでの福祉施策等を継続するための予算を計上しています。さらに新規事業として、こども家庭センター「すくすく」の開設、妊産婦を対象としたタクシー利用料の助成、帯状疱疹予防接種の一部助成、総合防災訓練の実施、避難所へのガス発電機設置などを計上しており、皆さんの暮らしがより充実したものとなるように町づくりを進めていきます。
それでは、今年度の和木町の予算について、具体的に見ていきましょう。
Q.今年度の予算の総額は?
A.予算の総額は61億9564万1千円です。内訳は下表のとおりです。
○各会計の予算総額(単位:千円)
※簡易水道事業及び公共下水道事業は、特別会計から公営企業会計に移行しました。
※公営企業会計(簡易水道事業及び公共下水道事業)の予算額は、収益的支出と資本的支出の合計額です。
一般会計当初予算について、前年度は町制50周年を記念して新規事業の実施や既存事業の拡大をしましたが、今年度はこれらの事業を従来に戻したり、施設の更新整備を平準化することで歳出を抑えています。しかしながら、さらなる物価高騰の影響を受けて、光熱水費、委託費、工事費などの全体的なコストが上がっており、結果的には前年度当初予算とほぼ同額となり、財政を圧迫している状況です。
また、特別会計のうち簡易水道事業と公共下水道事業については、令和6年度から公営企業会計へと移行しました。発生主義会計、複式簿記を用いて経理することとなり、資産や負債といった財務の全体像が把握しやすくなります。経理手法が切り替わったことから、前年度予算との単純比較はできませんが、両会計とも設備の更新に多額の費用が必要となることから、予算額は増額となっています。
※一般会計…税金を主な収入とし、福祉や教育など、まちの基本的な事業にかかる経費の会計
※特別会計…国民健康保険や介護保険といった特定の事業で、保険料や利用料など特定の収入によりまかなわれ、一般会計と区分して経理する会計
※公営企業会計…地方公営企業法に基づき、地方公共団体が住民の福祉の増進を目的に設置・経営するものが公営企業であり、提供するサービス等の料金収入を主な財源として、民間と同様の企業会計方式で経理する会計
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