■Vol.180 鳥辺裕香(とりべひろか)さん(周東町在住)
「岩国プログラミングクラブ」代表。市内でシステムエンジニアとして働く傍ら、子供たちにコンピューターやロボットに指示を出すプログラミングを教えている。
「子供たちが人との繋がりを大事にして、主体的に学べる場所を作りたい」そう話すのは、岩国プログラミングクラブの代表を務める鳥辺裕香さんです。
幼少期に子供会やミニバスなどの活動に参加していた経験から、地域の人がつながる市民活動に興味があったと言う鳥辺さん。自分も地域で何かできないかと考えていました。
鳥辺さんが本格的に活動を始めたきっかけは、県内NPO法人のプログラミングイベントを見学したことでした。自分も頑張ればできるかもとすぐ行動に移し、たった2週間で「岩国プログラミングクラブ」を開設しました。
「私にとってプログラミングはワクワクするもので、仲間と作り上げるのも楽しい。子供たちが同じように楽しみながら学習できるように日々頑張っています」
7~17歳を対象に毎月行うプログラミングクラブでは、初めて参加する子供も多く、分からないことを気軽に聞けて、子供同士で話し合えるように工夫しているそうです。
誰かと一緒に作業する楽しさを知る鳥辺さんは、子供と一緒に学ぶ姿勢も大事にしています。すでにIT系の資格を持っていますが、子供たちのために自分の知識をアップデートする必要性を感じて、働きながら新たに資格を取得しました。
「自分だけで勉強し続けるのは難しく、続けにくいです。でも、誰かと一緒にやっていこうと思うと、不思議と続けられるんです。学び直した結果、苦手部分の知識も補強され、子供たちに分かりやすく説明できるようになりました」と話します。
この活動の中で目標にしていることは、「子供たちがプログラミングを通じて、順序立てて考える力やコミュニケーション能力を身に付けて、日常生活に役立ててほしいと思っています。将来的にこのクラブが地域の中で気軽に集まり、交流できる場となって、市内各地にクラブが開設されていくと嬉しいです」と笑顔で語ってくれました。
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