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議会だよりNo.94(3)

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山口県阿武町

▼池田倫拓(いけだみちひろ)議員
▽農地を守るため、町としてどう考えるのか
・地元に不利益が生じないように町としても最善の努力をする
問:
渇水で木与地区の棚田では水稲の植え付けが出来ていない。
地元農業法人の方に伺うと、木与防災道路との関係があるのではないかと国交省と話したが、調査を行うとの返答であり、今年産の作付けは断念した。
対応策として、ABUファクトリーパークの用地が耕作可能だったため、大幅な耕作面積の減少にはならなかったが、来年に向けて、どう交渉していくのか不安視されている。
木与防災道路の影響と決まったわけではないが、町としても、防災道路は必要であると協力してきた立場もあるが、やまぐちの棚田20選にも選ばれた、風光明媚な観光地ともされている農地を守るため、町としてどう考えるのか。
町長:
国交省と話し合いの場が持たれ、因果関係を調査するため、現在、各種調査・解析を実施していると聞いている。
国交省は、用水確保のためのボーリング調査や、用水の余り水を反復利用するポンプアップなどに協力し、色々と制約のある中で、用水確保のため最善を尽くしており、真摯な対応には、町としても感謝している。
トンネル工事中は、性質上一時的な影響が生じる可能性はあるが、因果関係を調査する必要がある。木与地区の棚田が、将来に渡り耕作できないということはないと考えている。
来年度以降も耕作地の確保が必要であれば、地元に不利益が生じないよう、町としても最善の努力をする。

▽中学校の部活動は残り2年で地域移行できるのか
・地域クラブをどのように作っていくのかが大きな課題
問:
町では、中学校の部活動を地域クラブに移行していく期間を、令和8年9月までとしており、残期間は2年を切った。
地域移行を町内だけで完結するのは難しく、萩市や長門市との連携がないとできないのでないかとは考える。
しかし、広域での活動となると保護者、生徒双方の負担も大きくなり、部活動に参加しない生徒が増えると考えられる。
先生方の働き方改革も大事だが、子どもたちの部活動を取り巻く環境も整えなければならない。あと2年でどうなるのか。
教育長:
「地域クラブ」をどのように作っていくのかが大きな課題となっている。
保護者の負担軽減の観点からも、現在すでにクラブ登録されている「ABU柔道クラブスポーツ少年団」以外に、新たに、町内に運動クラブ、文化クラブをそれぞれ2つ程度作りたいと考えている。
近い将来、多くのクラブが広域で一緒に活動する時が来ると思うが、まずはそれぞれの自治体で、地域の実情に合った体制整備に努めている。
大会出場に必要な資格をもった指導者の確保、保護者の経済的負担、けがや事故に対する責任問題等、課題はたくさんあるが、教育委員会としては、令和8年度の秋を目標に、小回りのきく阿武町の強みを生かし、スピード感を持ってこの問題に取り組むこととしている。

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