文字サイズ
自治体の皆さまへ

より早くより正確に病院へ救急DXで市民の命を救う

4/30

山形県 山形市

高齢化や感染症・熱中症などの影響により、救急出動件数は年々増加しており、令和5年は過去最多を更新しました。救急出動件数が増えることで救急医療体制がひっ迫し、救急車が現場に到着するまでの時間や搬送する病院が決まるまでの時間が大幅に長くなっています。
より早く病院に搬送し、一刻も早く治療につなげるために、救急隊が救急現場の情報をより正確に病院に伝達する「救急医療情報共有システム」の運用を開始します。

救急出動件数:R1 11,213件 → R5 12,747件
1日当たり約4件増加
▽救急出動件数が増えるとどうなるの?
救急出動件数が増えると、最寄りの救急隊が出動中で対応できない場合が出てきます。少し離れた救急隊が対応するので到着するまでに時間がかかってしまいます。
また、病院でも別の救急患者を対応中で受け入れできない場合が増え、搬送する病院が決まるまでの時間も長くなってしまいます。

▽「救急医療情報共有システム」とは
救急医療情報共有システムは、デジタルデータを活用して救急業務全体を管理する取り組みです。
特に、救急現場で傷病者の運転免許証やお薬手帳、バイタルサインなどの情報をデジタルデータで病院と共有することで業務の効率化を図り、より早い病院への搬送につなげます。
システムの導入により、救急隊と病院、病院内の情報伝達が正確でスムーズになるほか、複数の病院に同時に受け入れ照会ができるため、搬送する病院が決まるまでの時間を短縮できます。このほか、受け入れる病院では搬送される方の情報を詳細に把握できるため、搬送されるまでの間に治療の準備を進められ、より迅速で的確な治療につなげることができます。

▽村山地域全体でシステムを導入
現在、村山地域で発生した救急事案の約7割を山形市内の病院で受け入れています。村山地域全体でシステムを導入することで、市消防本部以外の救急隊がどこの病院にいるのかを把握することもできるため、病院への受け入れ照会がよりスムーズになります。また、かかりつけの病院が市外にある方の搬送の際にも活用できます。

▽「救急医療情報共有システム」運用イメージ
〈現場の情報をデジタルデータで集約〉
・現場の状況
・傷病者の情報
・バイタルサインなど
受け入れ可能?
・現場の情報を即時に共有できます
・複数の病院へ同時に共有し、受け入れできる病院を探すことができます

データ共有

〈搬送先病院の選定〉
受け入れOK!!
・データを見れば正確な状況が分かり、受け入れ後の準備に役立ちます

▽ご協力をお願いします
救急医療情報共有システムを使用する際、救急隊が事故の様子やけがの状況、傷病者の身分証、バイタルサインなどを画像としてタブレット端末に取り込みます。より早くより正確な情報集約、その後の病院での受け入れ準備につなげるための対応ですので、撮影に対するご理解とご協力をお願いします。

《コラム》
〇救急医療は時間との勝負!ゴールデンアワー
「生と死の間にはゴールデンアワーとでもいうべき時間が存在する。もし生死に関わるような傷を負ったとき、生き残るための時間は60分しかない。といって、その間に死ぬわけではない。死ぬのは3日後か2週間後かもしれぬ。が、最初の60分の間に何か取り返しのつかない変化が体内に起こるのだ」
byアール・アダムス・カウリー博士
これは、1960年代に提唱された理論ですが、現在でも外傷や急性心筋梗塞など、発症後1時間以内に有効な治療を開始できるかが重要とされています。

日頃から、もしもの時に備えてお薬手帳やマイナンバーカード、身内の方の連絡先等を用意しておきましょう。

〇マイナンバーカードを活用した実証事業を行います(マイナ救急)
総務省消防庁と連携し、全国67の消防本部で実証実験を行います。市消防本部からは全ての救急隊が参加します。

◇マイナ救急実証事業(7月12日~2カ月程度)
救急車を必要とする傷病者本人に同意していただいた場合、マイナ保険証を活用して通院履歴や服薬情報等を把握し、救急業務の円滑化、迅速化に向け、その効果を検証します。
▽マイナ保険証を活用するメリット
・傷病者本人の情報を正確に伝えられる
・病院の選定や搬送中の応急処置を適切に行える
・搬送先病院で治療の事前準備ができる

▽必要な準備
マイナンバーカードマイナ保険証の利用登録が必要です
マイナ保険証の利用登録はこちらから(本紙7ページにQRコードを掲載しています)

◎本実証事業へのご協力とマイナンバーカードの携帯をお願いします
実証事業について詳しくは、特設サイトをご覧ください。

問合せ:消防本部救急救命課
【電話】634-1193

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU