■どうなってるの!?旧米沢高等工業学校本館
貴族の館のような建物が米沢に!?
旧米沢高等工業学校本館は、いったいどんな建物なの?
◇たくさんの人材がここから巣立ったんだって!
建物の中には、産業の歴史がわかる資料がたくさん。
現在の山形大学工学部の前身である米沢高等工業学校は、1910年に開校し、工業の専門教育を行いました。当時、高等工業学校では全国で7番目の開校であり、上杉鷹山公以来の教育熱心な土地柄と地元の誘致活動が開校につながったそうです。学校の教授で、日本初の人造絹糸を開発した、「帝国人造絹糸(現帝人)」共同設立者の秦逸三氏や、卒業生で、おもちゃメーカーの「タカラ(現タカラトミー)」を創業した佐藤安太氏をはじめ、たくさんの教員や卒業生が日本の産業や教育の発展に貢献しました。建物は、ヨーロッパのデザインを取り入れ、中央の玄関とその両脇に立つ塔など左右対称のデザインが印象的です。1973年には国の重要文化財に指定され、現在、建物は記念館として公開されています。各教室には、当時の教材や卒業生の功績、近代文明機器約500点が展示されているほか、階段のように机が並ぶ階段教室は、定期的に大学の授業にも使用されています。
◆ヒミツポイント
《今月は何色?毎月変わるライトアップ》
毎月のテーマに合わせた色で、365日ライトアップを行っているそうです。ライトの色は全部で6色あり、10月にはレインボーに照らされることも。
《エジソンの蓄音機が見られる!》
展示物の中にはエジソンが発明した100年以上前の蓄音機も。円筒の形をした蝋管という媒体に音が吹き込まれていて、音を鳴らすそうです。
《これが世界初のパソコン!》
1977年にアメリカのコモドール社が発表した、世界初といわれる画面一体型のパソコン。今のパソコンとの違いを発見してみて。
《とても豪華な会議室》
天井の漆喰飾りが美しいこの部屋は、当時の教授たちが使った会議室。現在はコンサートホールとしても利用されているそう。
旧米沢高等工業学校本館 名誉館長
山崎 洋一郎(やまざきよういちろう)さん
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。」本館前庭の青春の詩碑より。皆さん、毎日をワクワクしながら過ごしてください。自分の夢を追いかけて、いつまでも青春を忘れない大人になって、幸せに生きましょう。本館にぜひ遊びにきてくださいね。
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