■どうなってるの!?
酒田港 前編
いろいろな船が出入りする酒田港にはどんな役割があるの?
▽海と陸をつなぐ玄関口。たくさんの荷物や人が行きかいます。
江戸時代、北前船と呼ばれる商船が、北海道や酒田港をはじめとする日本海側の港、大阪などを往来し、特産品を売買することで酒田港は栄えました。その後も、海と陸の物流を結びつける重要な施設として、酒田港は本県の経済の発展を支えてきました。酒田港の取扱貨物は、外国から輸入する石炭が最も多く、私たちが日々使用する電気の発電に使われています。また、世界的な物流の中心であるコンテナ貨物にも対応し、私たちの生活で身近な落花生やフルーツ缶詰などの輸入や、自動車部品などの輸出に利用されています。物流の2024年問題では、全国的にトラックの運転手不足や輸送力低下が課題となり、大量輸送の手段としてのコンテナ船が、改めて注目されています。酒田港では、今年5月からコンテナ船の国内ルートが開通し、かつての北前船のように、国内の物流でも大きな役割を担うことが期待されます。近年、クルーズ船の寄港も増えており、物流・交流の拠点としての酒田港の役割は、ますます重要になっています。
写真キャプション:荷物が入ったコンテナをたくさん積んで運ぶコンテナ船とコンテナクレーン
◆ヒミツポイント
▽世界を巡るクルーズ船も酒田港に!
旅行者と地元の住民など、人と人をつなぎ、交流を図る場を提供するのも港の大きな役割。庄内地域の観光ツアーは、旅行者に好評だそうです。
▽限りある資源の循環もお手伝い!
リサイクルの物流の拠点となる港「リサイクルポート」でもある酒田港では、石炭灰、金属クズなどを新たな製品の原料として国内・外に出荷しています。
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