県と西村山1市4町は西村山地域医療提供体制検討会を設置し、最終報告書をまとめました。
県立河北病院と寒河江市立病院を統合した新病院の整備に向けて、検討を進めていきます。
■西村山地域の医療提供体制の現状・課題
・入院患者の過半数が地域外へ流出
(矢印)山形市内の病院と役割分担が必要です
・救急搬送の約6割が地域外へ流出
・救急応需率は過去5年で大きく減少傾向
(矢印)救急機能の確保が必要です
・医師配置数は過去5年で2割以上減少
(矢印)医師の確保と効果的な配置が必要です
○救急応需率(注釈)
(注釈)救急車受け入れ要請のうち地域内で受け入れた割合
平成30年は68.5パーセント
令和2年は55.9パーセント
令和4年は48.1パーセント
■目指すべき新病院の姿(主なもの)(注釈)最終報告書から抜粋
1.県立河北病院と寒河江市立病院を統合、医療スタッフを集約し、中等症から比較的軽度の救急患者を中心に、地域で求められる二次救急医療体制を目指します。
2.安心して地域外での分娩につなげられること、子どもの健診などを身近な場所で受けられることなどを重視し、小児科・産婦人科の外来機能の継続を目指します。
3.高齢者に多い内科系疾患に幅広く対応し、回復期などの入院患者を積極的に受け入れるなど、高齢者の総合的診療ができる体制の整備を目指します。
4.山形市内の急性期病院から専門治療を終えた患者を積極的に受け入れていけるよう、脳疾患リハビリの体制の整備に努めます。
5.地域の開業医や介護施設などとの連携のもと、在宅療養支援機能、在宅医療等の充実を目指します。
■西村山地域における医療提供体制(イメージ)
○三次・二次医療機関
山形市内の基幹病院など
▼西村山地域
○新病院
・二次救急
・災害医療
・一般入院・外来
・回復期等の入院
○介護施設
・在宅など
○地域医療機関
・朝日町立病院、西川町立病院など
■新病院の整備に向けた具体的な検討をスタート
令和6年3月、県と寒河江市は、2病院を統合し、地域の中核的な役割を果たす新病院を設置することについて、基本合意書を締結しました。
県と寒河江市は、統合再編・新病院整備に関する協議会を設立し、令和6年度に新病院の目指すべき姿を明確化した「基本構想」を、令和7年度に具体的な計画を定めた「基本計画」を策定することを目標に動き始めました。令和13年の新病院開院を目指し、検討を進めていきます。
問い合わせ:医療政策課
【電話】023-630-2807
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